今オススメの漫画『葬送のフリーレン』
お疲れ様でございます、JACKPです。今回は、もう直ぐアニメ化もされる今おすすめな漫画シリーズでございます。
アニメ化の前に原作を読んでおくと、細かいところに目をやりながらアニメを見れるので、是非読んでみてください。
葬送のフリーレン
こちら、異世界ファンタジーものの中でも少し趣旨が面白くて、種族の違いと寿命、価値観について深く掘り下げてストーリーが進行していくという珍しいパターンの漫画になります。観点が非常に興味深くて、エルフやドワーフ、人間などあらゆる種族が混在しているファンタジー世界で、それぞれ寿命が異なりものの考え方や人との付き合い方、感覚の差なんかをよく捉えて表現しています。実際は人間以外はいないのに、よくここまで多種の心情や考えを想像で書けるよなと思いますね。
本当によくできた作品なので、詳しくご紹介します。
スタート地点は勇者の寿命
たとえ勇者であろうが、これは人間でいる限り悲しいことですが、100年程で死を迎えてしまいます。
この世界を救った勇者は、やがておじいになって寿命で死んでしまうところから物語が始まります。勇者が世界を救った後の世界なので、いきなり第二部のような感覚です。
勇者のパーティには、ドワーフと聖人僧侶の人間、そしてエルフの主人公、フリーレンがいるんですが、最初に死ぬのは勇者、そして次に当然僧侶の男も長生きはしますが100年余りで死んでしまいます。
ドワーフも人間よりは長いですが、エルフは規模が違うので、何千年も生きる、そんなエルフにとっていちいち他人を覚えることは無意義で、たかだか10年程の間、魔王討伐のために旅した人間との思い出を慮る気持ちは、人間とはまるで違います。しかし勇者はそんなエルフのフリーレンにも、短いからこそ太く楽しく生きる人間の価値観や考え方を旅の途中で何度も教えていて、死後にフリーレンはその意味を考えながら進んでいくという内容になります。
勇者が死に、僧侶も死んだ後、フリーレンは、勇者が死ぬまでに成したことを辿って旅に出ます。
その旅の途中、各地で今まで勇者達が短い人生の中で築き上げた世界と功績、魔王から守った民の当事者や子孫達と出会っていくことになります。人間100年経てば死にますが、その時の流れをエルフ目線で追えると言うのはとても面白くて、かつては勇者たち人間のことを理解できなかったフリーレンが勇者との思い出や痕跡を見るたびに人間のよさを理解していくというストーリーになっています。素晴らしい。まさに人の人生を学べますね。クラナド以来かな?(笑)
旅仲間はかつての仲間達の弟子
フリーレンと共に旅をするのは、僧侶の義理の娘で、死に際に託され、短い付き合いの人間を勇者含めて詳しく知ろうともしなかったことを悔い共に旅することになります。その後ドワーフの弟子の青年も連れて3人旅になり、勇者の痕跡を辿る旅になります。魔王討伐の旅で出会った人間は当時の子供が年寄りとしてギリギリ生きているくらいで、ほとんど当時を知る者が少なくなっている世界の中、勇者が救ったと言う事実はちゃんと残っており、感謝されているのをみて過去の旅の情景を思い出し、それは意味のあることだったと気づいていきます。とても深いですね。後になって思い返すと意味の重大さや価値をようやく理解する、なんて人間でも多々ありますが、特に百年単位で考えると、その重みは違うでしょうね。そう言った意味でも、読んでいて面白い、とかではなく深く人の一生について考えさせられる作品だなと思います。
さいごに
さて、こちらアニメ化が決まっております。週刊少年サンデーで連載中の作品なので絶対すると思っていたし、週刊誌ゆえすごい勢いで原作ストックが溜まっていくので、アニメ化もバンバンしてほしい。正直その辺のやっすい異世界転生より(口悪い)よっぽど深く考えさせられる作品なので、今後もアニメ化含め、どんどん色々展開して行って欲しいですね。気になったら原作を是非購入してみて下さい。それでは今回はこの辺で。お疲れ様でした。
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