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eBayがクラシファイド広告事業を92億ドルで売却。知らぬ間にeBayの株価は4ヶ月で2倍、上場来高値を更新していた

eBayがクラシファイド広告事業を売却することを発表しました。

売却先はノルウェーのAdevintaというクラシファイド・サイト運営企業で、売却価額は総額92億ドルに。eBayは現金25億ドルとAdevinta株式44%を取得します。取引は2021年1Qまでに完了する予定。

Adevintaはフランス「Leboncoin」やスペイン「InfoJobs」、イタリア「Subito」、ハンガリー「Jofogas」等を運営しており、今回の事業買収によって世界最大のクラシファイド広告会社となるようです。

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eBay Q1 Press Release

eBayの四半期売上23.7億ドルに対し、クラシファイド事業は2.5億ドルと全体の10%を占めます。コロナ禍の影響を受けて直近四半期は減収していました。

eBayはここ数年でいろいろと事業を整理してきた印象。2002年に買収したPayPalと2011年に買収したMagentoを2015年にスピンアウト、2007年に買収したStubHubを2020年2月に40.5億ドルで売却しました。再び中核のマーケットプレイス事業に集中する感じです。

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eBayの株価は直近4ヶ月で2倍に上昇しており、上場来高値圏を推移。時価総額は410.9億ドルに高まっています。コロナ禍に伴う巣ごもり特需が訪れたことが影響していると思われます。

近年はAmazonを筆頭としたEC企業の成長に見劣りしていたのであまり注目していませんでしたが、ここに来て市場の評価が高まっているとは興味深いです。

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eBayのGMVは3ヶ月で210億ドル前後、年間で853億ドル(約9兆円)という規模感です。US、海外ともに停滞気味。

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楽天 2019年度通期及び第4四半期 スライド資料

年間9兆円というと、楽天カードのショッピング取扱高と同じくらいです。楽天カードの伸びが凄まじい。

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