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日本の介護を世界に届ける

海を渡った介護士

初めまして、福井淳一です。介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士と、福祉系国家資格のすべてを取得した後に、日本の介護業界から離れました。

今はフィリピンから、〝日本の介護〟を眺めています。いつの間にか2020年になり、日本と介護業から離れて10年が過ぎました。そろそろ、眺めるだけではなくてアクションを起こしていきます。

まずは自己紹介をしますね。私が福祉系大学に在学中、介護保険制度が始まりました。介護が福祉からサービス業へと変わったのです。

共に福祉を学んだ同級生たちが、社協(社会福祉協議会)や市役所、介護施設で就職する中、シニアビジネスを学びたくてアメリカに渡りました。


アメリカで日本の介護業界の未来を見る

寿司職人、マッサージ師、介護士と、アメリカで生き残るため、とにかく働きました。何の後ろ盾もない外国人が、異国の地で生き抜くのは、簡単なことではない、というのを骨身にしみて経験できました。日本人は日本という国に守られていたんですね。

そんな中、介護現場で働いているのはアメリカ人ではなく、フィリピン人やメキシコ人などの外国人労働者でした。アメリカ人の介護を、外国人が行う現実を目の当たりにして、


日本でも近い将来、外国人介護士を受け入れることになる


と、日本の介護業界の未来が見えました。

4年半アメリカで生活し、高齢者グループホームの立ち上げなどにも関わることが出来ました。次は、アメリカでの経験を活かして、介護業界から日本と世界を繋げる仕事をしようと思い、帰国を決意しました。


世界一周旅行の途中でフィリピンへ

アメリカで知り合ったマッサージ師仲間の多くが、世界を放浪する旅人でした。その影響を受けて、私もアメリカから太平洋を渡って帰国するのではなく、東へ東へと旅をしながら帰ることにしました。

アメリカ、カリフォルニアから出発し、ニューヨーク、南米ペルーへと旅を続けている時、一通のメールが届きました。


フィリピン人とインドネシア人が、介護士として日本で働けるようになる


介護業界で働く知人からのメールでした。2008年、日本とフィリピン、日本とインドネシアは経済連携協定を結び、人の移動が認められました。それによって、外国人介護士が日本で働く道が拓けたのです。


アメリカで見た未来がいよいよ現実になる


と感じました。そこで、旅のルートを変更し、最終目的地をフィリピンに定めることにしました。フィリピン人介護士はどのように介護を学んでいるのか、自分の目で見てみたかったからです。


フィリピン人と介護を学び、帰国へ

フィリピンの首都マニラに着いた後、アメリカで学んだ、英語とフロンティアスピリッツを活かして、フィリピンの介護士養成学校に直談判に行きました。

学校のオーナーにお願いして、タダで介護コースを受講させてもらえないかと交渉しました。ありがたいことに、約半年間オブザーバーとして受講できました、タダです(笑)。

フィリピン人と一緒に介護を学び、確信しました。


フィリピン人介護士は、日本の介護業界にとって救世主になるだろう


と。未来への強い確信をもって日本に帰りました。


日本の介護業界で通用せず、再びフィリピンへ

日本で介護福祉士の資格を取得した後に、アメリカで見てきた未来を実現するため、外国人介護士の受け入れや海外と関わっている介護サービス事業者に絞って就職活動をしました。

しかし、結果は全滅。。。アメリカやフィリピンでの経験は一切評価の対象になりませんでした。唯一評価のされたのは、帰国した後に取った介護福祉士の資格だけです。

そんな時、フィリピンの介護士養成学校で知り合った元日本人商社マンから、〝フィリピンで一緒に介護ビジネスをやろう〟と誘ってもらいました。

ビジネスはど素人でしたが、日本の介護業界で通用しないという現実が分かった以上、フィリピンで一から出直すことを決意しました。必要なスキルを身につけて、今度は自分の力で未来を現実化しようと腹をくくりました。10年前の出来事です。


フィリピンでの10年間

日本の介護業界を横目で眺めつつ、フィリピンで生き残るために何でもしました。アメリカ時代と同じです。

仲間と起業したものの、介護ビジネスでは収益が全く上がらず、私はフィリピン企業に勤めながら生計を立ててきました。そして、日本の介護業界が〝開国〟する日を待ち続けてきました。


遅かれ早かれ日本人は外国人介護士の力を借りることになる


と確信していました。その時、どの国が選ばれるのか。世界に向けて介護士を輩出している国はフィリピンです。

日本の介護業界の開国がいつになるかは分かりませんが、必ず起こります。その時まで、介護以外のことからも学び、自分を成長させていこう。

そして、次に日本に帰るときには、必ず介護業界から求められる人間になろうと決意して、この10年間過ごしてきました。


2020年、いよいよ介護業界の開国が始まります。楽しくなりますね!


さて、noteでは、国と業界と3次元の枠を越えた、未来の介護、未来の介護業界について、発信していきたいと思います。介護を〝KAIGO〟に変換して世界に届けていきます。




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