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ポジティブな学びの循環

【SDGs ~誰1人取り残さない~】

SDGs、IR人材、ティールの時代

先週気になったキーワードたちです。この3つのワードのうち、辛うじて意味を知っていたのは『SDGs』だけでした。

SDGs(Sustainable Development Goals)持続可能な開発目標、この意味をきちんと理解していないと、国際協力や教育関係者、企業家や投資家の方々とは、まともに話が出来ないということが分かり、急いでSDGsに関する本を読んで勉強しました。

おかげさまで、モンゴルチームの普段の会話の中で出てくる『ESG投資』の意味がやっと分かりました。あまりにも当たり前のように『ESG』という言葉が使われていて、私はその意味をメンバーに聞くことができませんでした(^^;)

ちなみにESGとは、Environmental, social and corporate governanceで、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものです。

企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方で、投資の意思決定において、ESGを考慮に入れることを、『ESG投資』といいます。

さて、SDGsですが、地球上の『誰一人取り残さない』という基本理念は、介護・福祉業界にいる私たちにとっても学ぶべきところが多くあります。

特に、発展途上国から介護人材を受け入れていく、これからの介護業界においては、日本国内の問題だけに着目するのではなく、国際社会の一員として、SDGsを意識して、視座を高める必要があるなと感じました。

『SDGs』×『外国人介護人材』というテーマで、もう少し掘り下げて考えてみようと思います。

【IR人材の育成】

さて、先週はリアルとオンラインで面白い話が聞けました。まずはリアルの方では、某大型カジノリゾートに勤めている友達と飲みに行った時の話です。

彼は若くしてそのカジノリゾートのVice President (副社長)の肩書をもつ、とても優秀な日本人です。どんな経歴やスキルがあれば、あの歳であんなに大きな会社のVice Presidentになれるのか、不思議です。

彼の話を聞いてみると、なんと会社を辞めて起業するとのことです。あんなに大きな会社の副社長の肩書を捨てて、しかもコロナ禍のタイミングで、と、すごく面白い決断だなと思いました。

彼がこれから行うビジネスプランをいろいろと聞いていると、どれも可能性があり、事業化へのイメージがしっかり出来上がっていました。

その中で、『ゆくゆくはIR人材を育てて派遣するために、人材派遣業も行う予定』と話をしてくれました。彼の話を感心しながら聞きつつも、〝IR人材ってなんだろう?〟と頭の中にクエッションがありました(^^;)

後で調べてみると、IRとは(Integrated Resort・統合型リゾート)の意味で、国際会議場・展示施設などの施設、ショッピングモールや美術館などのレクリエーション施設、国内旅行の提案施設、ホテル、レストラン、劇場・映画館、テーマパーク、スポーツ施設、スパ、そしてカジノなどが一体となった複合観光集客施設のことを言います。

IR人材とは、IR産業に従事する人材のことを言います。日本のカジノ解禁が近づく中で、IRの専門性を持った人材は、今後確実に需要が出てくるでしょう。

実は、フィリピンには大型カジノリゾートがたくさんあり、また、英語も話せますので、IR人材の輩出国としては、まさにうってつけです。そこに目を付けて今から準備をするところが、『すごい!』と感心します。

カジノリゾートの可能性は、私も強く感じていました。アメリカに住んでいた時には、何度かラスベガスに行き、非日常体験を楽しみました。

日本が観光立国として外国人旅行者を誘致するためにも、そして、時間とお金にゆとりのある高齢者に、エンターテイメントを提供するためにも、カジノリゾートは面白いと思います。

そんな彼の動向に注視しながらも、**〝介護の文脈から自分がどうやってかかわれるか〟**をいろいろと考えていきたいと思います。

【今後注目の〝ティール〟とは何か】

そして、オンライン飲み会では、つい最近知り合って仲良くなった、NVCセミナー講師の方から、たくさんの貴重な情報や気付きを与えてもらいました。

NVCとは、マーシャル・ローゼンバーグというアメリカの臨床心理学者が体系づけたコミュニケーションの方法で、『Nonviolent Communication』の略称です。

相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされるまで話し合いを続け、共感を持って臨むコミュニケーションの方法が、NVCの神髄です。

このNVCの手法と、私が行っている異文化理解力のメソッドは親和性が高く、外国人介護人材受入施設向けセミナーで、面白いコラボレーションができそうだと感じました。『NVC』×『異文化理解力』です。

その彼から勧められた『Integral Life Practice』という本の表紙に、「ティール型自己変容を実現する」と書かれていました。そういえば、JICAの研修で、講師が配布した資料にも、『ティールの時代』とありました。

ところで、〝ティールって何?〟と思い、調べてみました。ティール(teal)は色を表す言葉で、「青緑」を指します。ティールという言葉に注目が集まった理由は、2018年に出版されたビジネス書『ティール組織』だと言われています。

この本の中で、新しい組織のあり方を象徴する色が、〝ティール〟のようです。『ティール組織』や『ティールの時代』など、これからの世の中を象徴していくワードになりそうな気がします。本を読んで勉強します。〝ティール〟は要チェックですね。

さて、こんな感じで、自分が軸を置いている業界の外側に出て、他業界の第一線で活躍している人たちと触れ合うと、いろいろとイノベーティブなアイデアが湧き上がってきます。

自らの専門性を高めつつ、積極的に他業界の人たちから学び、そこから得た学びをまた自分の専門に還元していくという、ポジティブな学びの循環が、より一層求められる時代になったなと感じています。

フィリピン在住10年で培った様々な人脈が、私の財産になっています。世の中には本当に面白い人がたくさんいますね。

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