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複数の軸を持つ意味

ロックダウンが緩和されず10月末まで延長になりました。10月は規制が一段階緩むと信じ切っていたので驚きです。

フィリピン政府にはフィリピン政府の考えがあるのでしょうから仕方ないですね。日本が入国規制を緩和する方向に動いているので、フィリピンも早く足並みをあわせて、フェイスシールドのない世界を取り戻して欲しいです。

ちなみに私の場合は、フェイスシールドをヘアバンド代わりに使っていたため、髪が伸びても全然気にならずにいました。〝もうフェイスシールドも使わなくなるだろう〟と思って、髪を短く切ったのに、10月末まで延長とは残念です。引き続き、勉強と筋トレを頑張りなさいと言うことですね!

【介護試験は簡単ですか?】


今週から介護クラス第6バッチがスタートしました。ロックダウン中でも教育は続けています。

オンライン授業のみの介護クラス第5バッチの合格率ですが、私の想定以上によく、嬉しい反面、〝こんなに簡単に合格していいのかな?〟という葛藤もあります。

介護技能評価試験に関しては、第4&第5バッチと60名程度は受験して、不合格者は2名だけでした。みんな口をそろえて、「簡単だった」と言います。

この意味は、私の受験対策が功を奏して結果的に〝簡単〟なのか、そもそもの試験が〝簡単〟になってきているのか、分からずにいます。

ただ、厚労省が発表している8月の技能評価試験の結果を見ると、



フィリピンの合格率:62.8%

カンボジアの合格率:48.1%

ネパールの合格率: 92%

インドネシアの合格率: 71.9%

日本国内の合格率:71.1%

となっています。フィリピン、カンボジア、ネパールはそもそもの受験者数が少ないため、あまり参考になりませんが、インドネシアは受験者数335名、日本国内は909名ですから、大体合格率を70%前後に設定しているのかなと思われます。

日本政府としては、〝外国人介護士にはたくさん来日して欲しいが、誰でも簡単に来てもらっては困るという〟二律背反の中を上手に舵取りしているなという印象があります。

政府がルートを作ってくれているのだから、私も受験だけで学習を終わらせずに、継続して生徒さん達をサポートしていく仕組みつくりをしていきます。

【課題探しよりも課題解決】


昨日、滋賀大学の生徒さん達からインタビューを受けました。「日本の外国人介護人材の今と未来〜国際比較からみえる今後の改善点〜」というテーマで調査をしている様で、フィリピンで介護教育を行っている私に白羽の矢が立ったようです。

インタビューを受けていて感じたのは、どうやら私から日本政府や外国人介護人材に関わる日本の制度についての、否定的なコメントを求めているのかなということです。

これは今回の学生さんだけではなく、メディアの取材を受けるときにいつも感じることです。

私からの回答は、〝コロナでつまずいてしまったものの、外国人介護人材の送り出し&受け入れは順調に進んでいる〟です。

国を越えた人の移動は出来ていませんが、送り出し国で受験は再開していますし、日本の受入れ施設もコロナ対策で大変な中、外国人介護士について勉強をし始めています。

政府も送り出し各国との調整や国内で外国人介護士についての理解を促すための施策を打ち出してきています。

物事が一気に進んで、完璧な形で着地するなんてことはありません。現時点のフェーズでは、課題をあぶりだすよりも、まずはみんなで協力して上手にやってみましょうよ!と、横断的に協力関係を築いていくことが大切だと思います。

【複数の軸をもつ】

物事の一側面だけをみていると、〝正しい〟〝正しくない〟という単純な判断に陥ってしまいます。

今回の外国人介護人材の送り出し&受け入れについては、受け入れ施設からの視点、外国人介護人材からの視点、その他、送り出し国や日本政府の視点など、様々な視点から〝人の流れ〟を俯瞰していくことが大切だと思います。

その為にも、複数の判断の軸を自分の中に持っておくことが必要だと思い、心掛けています。私でいえば、介護士の軸、教育者の軸、経営者としての軸などです。

そうやって複数の軸から考えていくと、相手の都合も考慮できるようになります。その結果、批判ではなく共感ができるようになると思います。

昨日のインタビューでも言いました。




私の好きなセリフです。

世界一のロックダウン国フィリピン政府にも、10万円の給付金を出したにもかかわらず非難される日本政府にも、ご都合がありますからね。

その中で自分はどんなアクションをしていくのか。今の私には、勉強と筋トレです!(^^)!

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