子どもの競技力を高める「目の能力」とは?
こんにちは、ひろたにです。
ジュニアアスリートを17年サポートしていますが、練習や試合中、コーチから
ボールをよく見ろ!
相手をよく見て!
空いてるスペースを見なさい!
って注意されてたりしませんか?
コレ、非常に違和感があります。
もし、子どもさんに「どうしたら見えるようになるの?」と質問されたら、どう答えますか?
まだまだジュニアの世界では、こう言う場面が多く、ちゃんと理論がわかれば、もっと子どもの能力、競技力は高められると感じています。
では、どうすれば良く見えるようになるのか?
視力が悪いと見えづらいですが、良いからと言ってよく見える訳ではありませんよね?
ココが、目の能力の差です。
目の能力とは?
目の能力には「視力」もありますが、もう少し大きな能力があります。
それが「視覚」です。
視力も視覚の中の一部の能力ですが、ボールや相手、空間を見るのは視力以外でも見ていると言う事です。
だから、視力が良いからと言って、ボールや相手、空間がよく見えると言う事ではありません。
まだまだ知られていない、「目の能力」は、子どもの時から身につけて欲しい能力のうちの一つです。
目の能力とは、もう少し詳しく言うと「目で見る力」のことを言います。
目で見る力は大きく分けて3つあります。
眼球運動
空間認知
目で受け取った情報を素早く脳に伝達→体へ指示
一つずつ解説します。
眼球運動
球技系のスポーツで解説します。
ボールや相手を目で追うのに、眼球を動かします。
その眼球も、筋肉で動かしています。
空間認知
ボールが飛んでくる方向や場所、軌道を予想します。
立体的にイメージができ、行動に移せる
受取った情報を素早く脳へ伝達
正しく情報をキャッチして、素早く脳へ伝達させる必要があります。
見て終わりではありません。
目から脳、脳から体へ正しくスピーディーに情報を伝達する必要があります。
これらの能力が高いと、ボールも、相手も、空間も理解しやすいので、動きに無駄もなくなります。
視力と何が違うのか?
視力は、毎年、学校で視力検査があるのでイメージしやすいと思います。
視力検査では、片目で、静止した状態で、静止したものを、一定の距離で見る力です。
でも、スポーツにおいて、片目で見たり、静止しながら、静止したものを見ることってほぼないですねよ。
ココが大きな違いになります。
視力の場合は良い、わるいの判断が自分でつきますが、残念ながら視覚は、全く気付かないまま、一生その状態で過ごしていきます。
よくジュニアの保護者向けのセミナーで、「視覚のチェック」をしてもらいます。
あるモノを、同じ条件で見ていただき、見えている形をノートに書いていただきます。
視力が悪い方は、メガネやコンタクトをつけた状態で見てもらうので、あるモノが見えないのではないです。
見ているモノは同じなので、皆さん同じ形をノートに書くはずですが…
長年、セミナーでこのチェックをしてきましたが、参加者全員が同じ形になったことは1回もありません(悲)
30人ぐらいの参加者だと、5~8種類
50人以上の参加者だと、10種類以上の形を書いています。
驚きませんか?
同じものを見ていただいているのに、人によって形が違うのです。
また、視力は赤ちゃんで生まれた時はあまり見えていない状態ですが、徐々に自然と高まっていきます。
しかし、視覚は自然には高まりません。あと付けです!
これらが大きな視力と視覚の違いです。
視覚の差は何から来ているのか?
では、なぜ、視覚の差が出ているのか?
この原因は様々ですが、大きな違いは「目の使い方」にあると考えています。
特に子どもの時の遊び方
外で、体を使って遊んでいる子と、家でゲームやスマホ、読書だけでは、一定の距離にピントを合わせているので、あまり眼球を動かさなくてよいので、視覚も発達しないと感じています。
子どもさんが小さい時、こんなことを注意していませんでしたか?
寄り目
「そんなことをしたら目に良くないからやめなさい!」
実は眼球運動に寄り目はなっているのですが、親から注意されてやめてしまう…もったいない話です。
遠くを見たり、手元を見たりを繰り返し行う事でも、眼球が動かされるので、筋肉が働きます。
でも、スマホやゲーム、読書だと一定の距離を見ているので、あまり眼球は動かしません。
目の能力を高めるとどうなるのか?
こんな状態はありませんか?
ボールや相手をよく見ろとコーチに怒られることが多い
球技系の運動が苦手
集中力がない
字や絵が下手
本を読むのが嫌い など
これらの状態は、もしかすると視覚力が高くない状態かも知れません。
視覚力を高めると、これらの問題が解決される子が出てきます。
スポーツだけではなく、学習面にとっても、視覚力は大きく左右します。
視覚力をチェックする必要がありますが、まだまだ日本の環境は検査できるところがほぼないです。
だから、セミナー等でも、ご自宅でも簡単にチェックができる方法と、トレーニング法などをお伝えしています。
まとめ
まず目の能力=視覚力を知らない人が多すぎるので、この記事を読んだ方は、まずはそういう脳の力があると知ってください。
だからこそ、今子どもの悩みや問題も、ココを改善するとよくなる可能性があると知ってください。
スポーツの場合、早くから始めると上手くなると思われがちですが、確かに上手くはなりますが、最終的には「能力」が高い子の方が、中学生、高校生になるにつれて能力の差が、競技力の差になる可能性があります。
もちろん、練習もせず、能力アップばかりをしても、競技力は高まりません。
トレーナーとして28年、ジュニアをサポートして17年。
今の子どもたちが、昔の子どもたちと違ってきているのが「子どもの時の環境」です。
だからこそ、ご自宅でもできる事、練習前や間にもできることをご提供したいと思います。
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今後、オンラインセミナー(リアルも含む)も開催する予定ですので、今のうちに公式LINE(ひろたにnote)にもご登録ください。
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