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「(施しをさせてください)」

タイでは仏教の僧侶が朝に托鉢に歩く。
そしてタイ人は日常的に僧侶が抱える鉢に
ご飯やおかず、飲み物やお花を施す。

僧侶への施しは、自分の徳となり、
現世や来世での因果応報にカウントされる、
と信じられている。

タイ人の住むエリアでは、朝早い6時〜7時台に
僧侶が街を歩き、施しをするのだが、
僧侶の鉢に施しをしたい場合は
「こちらで施しを受けてください」という意味の

นิมนต์ (nimon) ニモン

と言えば、僧侶が立ち止まって鉢の蓋を開けてくれる。
そして(履き物は脱いで)施すものを入れ、跪くと
僧侶は立ったまま、お経の一節を唱えてくれます。

私が初めて朝の施しをしたのは
近所の市場の中だったんだけど
頭上から降り注がれる倍音に
涙が飛び出しそうになった。

特に理由はないけど。

その後に観光地で施しを行った時も
やはり涙が飛び出しそうになった。

肉体を持っているゆえに
否応なく鼓膜を肉体を震わされる音に、
意思と関係なく起きた反応だったのだと思う。

それを日常的に行い感じる
タイの仏教徒たち。。。恐るべし。

信心とか、真の仏教とか、
難しいことは関係なく、ニモンと唱えて
自分のためだけに響かせられるお経を味わうの
良いと思います。

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