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ITC2023体験記~これまで予選敗退してきた僕が、日本代表になった!!~

International Trade Challenge 2023(以下、ITC)の国際大会に出場した高校生の皆さんに体験記を書いて頂きました。第一号は、国際大会の予選プレゼンを突破し、6チームだけが出場できる決勝ラウンドに臨んだ、Yさんの体験記をご紹介します。

【ご参考】
International Trade Challengeについては下記のサイトをご参照ください。
https://ja-japan.org/contests/ITC.html

予選敗退。自分には実力がないのかと諦めかけました。
 
ITCに参加する前に、友達と出場した別のビジネスコンテストでは、予選敗退という結果に終わり悔しい思いをしました。3年生だしもうチャンスはないかなと思いましたが、心のどこかでリベンジしたいという気持ちはあり、友達とも「また機会があれば一緒に出ようね」と話していました。
 
数週間後、学校の教室に掲載されているITCのポスターを偶然みつけ、早速友達に声をかけました。二つ返事で参加を決め、書類選考に挑みました。中間テストと時期が被っている中、テスト後2日間で友達と集中して取り組みました。項目としてはターゲットマーケット、商品説明、ファイナンス、さらには輸入経路などと細かく設定され、「難しいし、間に合わない!」と一瞬圧倒されました。

しかし、送られてきたガイドラインを見てヒントを得ながら、一つずつしっかりと進めていくと段々と形になっていくのを感じて、達成感が湧いてきました。
 
国内大会では、大会の本質である「ビジネス力」が大きく伸びたと感じるのですが、特にこの書類選考で成長しました。ガイドラインには、ターゲットマーケット分析で意識するべきポイントなど、アドバイスが記載されていたのですが、それにしたがって深くリサーチを重ね、徐々に項目をクリアしていくと気がつけば体系的なビジネスプランになっていました。ターゲット分析や商品アイデアを考えることは過去のビジネスコンテストで経験していましたが、ここまで深くたくさんの項目について考えたのは初めてです。一気にビジネスプランを考えることが得意になったように感じました。
 
そして、期限ギリギリに間に合い、なんとか提出。結果を待ちました。

たくさんの出場チームのうち、国内大会に出場できるのはたったの8チーム。達成感はあってもまさか進出できるとは思っていませんでした。発表当日、ドキドキしながら届いたメールを開くと、自分たちの名前が載っていました。初めての予選通過で、驚きと嬉しさでいっぱいでした!その後二人で一生懸命プレゼンを作り、何度も何度も練習を重ね、審査員に聞かれるだろう質問想定を徹底しました。
 
悔いの残らない結果を残したい!とだけ思い会場に向かった国内大会。優勝する気ではいましたが、正直どんなチームがいるのかワクワクと不安が混ざり合っていました。そして迎えた自分たちの番。緊張はしていましたが、ここまで二人で頑張ってきたことを信じて挑みました。審査員によるQ&Aでも二人で力を合わせて全て回答でき、やり切った気持ちとともに結果を待ちました。

結果は、優勝。
初めてのことでとても嬉しく、パートナーとも喜び合いました。国内大会優勝と同時に、日本代表として国際大会にも進出できることが決まりましたが、なかなか実感は湧きませんでした。
 
しかし、「ここまできたらいけるところまで頑張るしかない!」と意気込んで挑んだ、3日間で行われた国際大会では大きなアクシデントに見舞われました。出場者の中からランダムで組まれたパートナーの子が、事情により2日目の途中から参加がかなわなくなってしまったのです。

もう時間も残っていなく、絶望するかと思いました。でも、ここで案外冷静にいられた自分に、今大会を通じた自分の成長を感じました。国内大会で深く考えた経験があったからこそ、一人でもできることはあるという自信があり、できるところまでやろうと思えました。

予選本番の20分前にギリギリ原稿を完成させ、プレゼンをしました。内容もあまり頭に入ってないままでも最大限の努力をし、6チームが進出できる決勝ラウンドに進出することができました。決勝ラウンドでは3位以内に入ることはできませんでしたが、一人で最大限のことをやり切った気持ちが強かったです。
 
この大会は自分自身を大きく成長させることができるチャンスです。ビジネススキルはもちろん大幅に向上しましたし、人としても冷静に対処できる力が身につきました。どんなことがあるかわからないからこそ、自分だけのかけがえのない経験ができると思います。みなさんもぜひ参加してみてください!

高校3年生 Y

ITC2023国際大会の決勝ラウンドのプレゼンは下記のFacebookページよりご覧いただけます。2023年8月23日の投稿にてLive中継のアーカイブがございます。https://www.facebook.com/AsiaPacificITC

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