JA7RHK
2000年から2020年まで労山の東北ブロック雪崩講習会のお手伝いをしましたが、この間に講習会メモ、その他雪崩に関連したコラムを作成しました。一部は全国講習会テキストに転載されています。
栗駒山の沢や山スキーによく通っていた時期がありました。個々の山行に登攀的な要素は少ないですが、回数を重ねる毎に栗駒山の特性や魅力を感じることができました。その頃に所属していた山岳会の会報『やまびと33号』は栗駒山特集で、そこに書いた幾つかの記事を加筆して再掲しています。
ぼんやりしていたらJapanist10と予備の純正親指シフトキーボードを買い損ねてしまった親指難民です。Windows11に替えてからもB割れUSキーボードとQMK Firmware、MS-IMEの組み合わせで親指シフトを続けています。
出入りが激しい本棚で残っている、山に関係した本のリストを紹介します。 ちなみに、出て行く先は古本屋の大手「万葉堂(鉤取店)」です。昼休みは暇なので、毎日、丸善と金港堂をパトロールしていましたが、まあ立ち読みの心得を知らない人がたくさんいます。自分を棚に上げて...
元ラジオ少年なので雪崩ビーコンも457kHzのA1A無線機として興味があります。 捜索のしかたというよりは、バーアンテナの特性からPSoCマイコンを使った雪崩ビーコン関連の試作など、ハードウェア的な興味から書いています。
1. はじめに最近はWindows10のサポート終了が近いこともあって、ノートPCなどは500円でハードオフに引き取られています。こんなノートPCを使ってQMKビルド専用にしても良いし、無料版のVMWareをメインPCにインストールしてUbuntuを走らせても良いと思います。以下は Ubuntu 24.04 LTS でQMK firmwareのビルド環境を作成したときのメモです。Ubuntuのインストール方法はここでは省略します QMK Firmwareの開発環境の作成方法
はじめに断っておきますが、この記事はFacebookで質問を受けてエラーメッセージの内容を推測しているものです。私自身はMacを所有しておらず、触ったこともないので、良い子はマネしない下さい。 1. Apple Silicon?最近のMacはIntel x86_64ベースからarm64ベース(Apple Silicon)のCPUに変わったらしく、QMK FirmwareだけではなくARMの組込み開発にトラブルが多いように見受けられます。QMK Firmware公式のTuto
『霧の山稜』(復刻版) 加藤泰三 二見書房 昭和46年3月 古い漢字や旧仮名づかいがなければ、この本が戦前に書かれていたことを忘れてしまいそうになります。知っている山や山道具があまり変わらぬ形で描かれていて、文章に暗いところがありません。 本書には『「霧の山稜」の復刊に際して』という二つ折りの紙が挟んであって、実姉の天童雅枝さんが復刊の経緯を書いています。また、加藤氏の略歴が載っていて、美校出身で旧制中学の教師をしていたことなどがわかります。 引越しなどで箱やカバー
山に登り始めの頃、調布の書店で手にとって初めて読んだのは白日社から出た『山の嵐の中へ』でした。その後、山以外の夥しい著作物を通じて、いろいろな側面を知ることになりました。でも、ベースに山がない作家であれば興味を持てなかったと思います。画文集という形式は時間の経過を感じさせないのがいいです。ネットがない頃で、在庫の照会は書店経由なので、店頭で見かけるたびに購入してきました。 今はネットでポチるだけで欲しい本が中古でも簡単に購入することが出来て便利です。ネットで注文した『辻まこ
西丸氏には、人によって好き嫌いがはっきり分かれるようです。特に『41歳寿命説』あたりをいきなり読んでしまうとダメかもしれません。私には初めて読んだ『山歩き山暮し』が新鮮でした。また、西丸氏の著作には私が一時期よく通っていた栗駒山周辺の記述がいくつか見られます。『山だ原始人だ幽霊だ』には「栗駒山密林中の別天地」や「一迫川」があり、栗駒山の湿原踏査の先人がいたことに驚きます。『イバルナ人間』には「夢の山登り」という机上プランがあります。これは、鬼首峠から虎毛山頂、万滝沢下降のあと
どこかで聞いたことがあるタイトルですが、最近ネットで見かけたインタビュー記事などのリンクを備忘録として載せました。俵万智さんのX(旧Twitter)への投稿をきっかけに、親指シフトのキーワードが一時バズっていました。 椎名誠さん椎名 誠(しいな まこと、1944年6月14日 -)は、流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。 黒川博行さん黒川 博行(くろかわ ひろゆき、1949年3月4日 -)は、日本の小説家・推理作家。 姫野カオルコさん姫野 カオルコ(ひめの かおる
Windows10のサポート終了のカウントダウンが始まっています。家のノートPCはどうしようと思っていたら、Intelの省電力CPU N100を搭載した格安(?)ノートPCが話題になっています。USキーボードならシングル親指シフトで入力出来ますが、ローマ字入力で使う家族とどう折り合いつけるのかが課題です。 1. 疑似親指シフトの設定1.1 やまぶきRの設定 キー配列の変換にはやまぶきRを使いました。親指シフトだけでなく制御キーの入れ替えにも使えます。以下のサイトから ya
虎毛山塊は皆瀬川流域の山で、凝灰岩のスラブを特徴とする渓相は栗駒山とはずいぶん違います。イメージは『恐竜ランド』、凝灰岩の大スラブの沢床には赤い亀甲模様があったり、臼ヶ岳の麓にはウッシーが出てきそうな沼沢沼もあります。『日本百名谷』で全国的に有名になった万滝もこの流域です。 須金岳の北側も虎毛山塊といって良いですが、南側は禿岳東面と同じ江合川流域です。いずれも鬼首からアプローチするので仙台からのアクセスが良く、よく登られているバリエーションルートです。豊富な積雪による雪食地
インターネットなどない当時、いろいろな山岳会が地域踏査と称してホームグラウンドの山を登り、会報にまとめて交流のある山岳会で情報交換に利用していました。当時所属していた仙台の山岳会が、蔵王、二口、船形連峰の踏査に続く郷土の山として栗駒山を選択したのは自然な事でした。このno+eでは当時の記録をもとに振り返ってみたいと思います。 【注記】2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震により栗駒山の沢や林道は壊滅的な被害を受けました。当時のように山行には利用出来ないと思われますが
PCをWindows11に変えて親指難民になった2021~22年頃『ほぼNICOLA化プログラム hoboNicolaのページ』を参考にしてhoboNicolaアダプターを試そうとしました。 今はいろいろなバージョンが開発されていますが、その時はPro Microとmini USB Host Shieldをスタックにしている構成でした。スタックのため半田付けの改造が必要なのと、+3.3V動作でクロック速度に8MHzの制限(+5Vは16MHz)があったので、同じLSIを使って
スペースバーだけのUSキーボードでは同側シフトのひらがな入力はできても、対側シフトの濁音・半濁音の入力が出来ません。このno+eはQMKキーボードで実際に試行してみた感想です。 1. 濁音・半濁音キー濁音や半濁音の親指シフトを止めて、JISキーボードのように独立した濁音・半濁音キーを使うという手があります。 USキーボードでは都合のよいことに「P」キーの隣に割り当てがありません。 濁音・半濁音キーが押された場合、前のキーが有効なひらがなであればBackspaceを送って前
このno+eは『積雪断面の観察と記録』の「8. 積雪観察器具」を別項として解説したものです。 1. デジタル温度計 電子式温度計のセンサーにはサーミスタと熱電対の2種類あります。前者は安価ですが、室内用に調整しているため0℃付近の精度がよくありません。写真のものはFLUKE社の『Fluke 51-2』に『80PK-25 突刺型プローブ(K型)』を組み合わせています。氷水で温度誤差の補正が出来ます。 料理用温度計でも温度補正が出来るものがあります。温度範囲を確認してから購
このno+eは東北雪崩講習会の「雪質観察・弱層テストコース」のために書いた『積雪観察の手引き(2020年宮城蔵王)』をno+e用に編集しています。 1, はじめにこの図は雪崩トライアングル(Avalanche Triangle)と呼ばれるもので、雪崩ハザードを評価する基本的な考え方です。雪崩ハザードの要因は地形・気象・積雪に分けることができ、独立して客観的に評価します。そして、中心にいる登山者はパーティの能力を含めて総合的に判断し、雪崩のリスクを回避します。 トライアング
西丸震哉氏の著作に『机上登山』(博品社 1998年)という本があります。机上登山という用語は前書きに西丸氏の造語と書かれています。私の記憶では西丸氏がこの言葉を使ったのは『イバルナ人間』(中公文庫M95-4)に収録されている「夢の山のぼり」(pp.188-203)だと思います。この本を読んだのはまだ仙台に戻る前で、標高の低い鬼首の北側の「ある空想山行」には到底興味がもてませんでした。その後、仙台の社会人山岳会に入ってから行ったよく通った皆瀬川流域がまさにこの山域でした。この文
1. SKYLOONG GK61 (QMK&VIA)2ヶ月ほど前にSKYLOONGのQMK/VIA対応のキーボードGK61 proをnicola化する記事を書きました。 実はGK61 proを注文した後にGK61 (QMK&VIA)が発売されていることを知り、ちょっと悔しい思いをしました。GK61 proにあるノブがないので、価格的に押さえられています。(※以下、GK61 DSと略) GK61 proがQMK firmwareのキーボードリストに載っているのに対し、GK
キーボードアダプターが何個もあるので、以前から気になっていた『親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボード』を購入しました。 このキーボードが画期的なのは、キートップにNICOLA配列のひらがなが印刷されていて、キーの表記と違う文字を打つ罪悪感がないことです。OASYS専用機の時代、特に練習した覚えもないのに普通に親指シフトで入力していたのは、キーにひらがなが書いてあったからです。その延長で普通のJISキーボードを前にすると、なんか途方に暮れてしまうのは親指シフターあるあ