競うな 持ち味を活かせッッ

どこかの地上最強の生物が言いそうなことを書いてみた。

何のことだろう、と思ったかも知れないが、編入試験や大学院の入試面接である。

入試? 蹴落とし合いじゃねぇの? と思うかもしれないが、蹴落とし合いであったとしてもタイトル通りである。持ち味を活かした方が合格できるように思われる。

というのも、編入試験にしろ、大学院入試にしろ、たとえ定員割れしていたとしても取らない時は取らない、ということもありうるのである。

更にいえば、面接で「こいつ取りたいな」と思わせるにはどうすればよいのか、といった話だ。
例えば
「学力がめちゃくちゃあり、月並みなことしかいわなさそうな学生」

「学力がそれなりにあり、独自性のある視点から新しいことをいいそうな学生」
だったら、研究という観点でいえば後者の方が優秀だろう。

編入試験ならば、「他の分野からわざわざその学問をやりたいから編入してくる」学生を取るわけで、その学問に対する情熱なり、どういった視点を持っているかが重要である。そもそも、蹴落とし合いになるような学力審査があるとしたら、筆記試験だろう。

大学院入試ならば、もはや基礎学力というよりはまさしく「持ち味」を磨いて「研究に寄与しうる」学生を選ぶわけだ。

同じテーマを視点でどれだけできたか競うのは、多分大学の一般入試までである。

じゃあ、持ち味を活かすにはどうすればよいのか、といったことを普段指導してるのであるが、ちょくちょく「基礎学力があれば受かる」と思っている学生さんがいるということである。

いや、基礎学力は必要やねんけど、基礎学力よりも面接なり志望理由なりのウェイトがデカいねん、と思うことが多々ある。

私自身、授業は割とネタを差し挟むが、面接練習ではかなり細かく聞く。まず、論文は読んだのか、とかやりたいテーマについて

「どうやるのか」「何か論文は読んだのか」「論文に対して考えたことはあるのか」「自身がやりたいテーマやそのやり方に独自性はあるのか」

といった、大凡「そこまで聞かれんやろ」といったところまでとことん聞く。むしろ、面接本番では「練習ほど詳しく聞かれなかったので拍子抜けだ」くらいのほうが良いと考えている。

面接でもアドリブでなんとかできるものとアドリブでなんとかできない部分があり、アドリブでなんとかできないものは「志望理由」なり「自身のやりたい学問なりテーマ」なりである。

「持ち味を活かすためにその持ち味を実戦で役立つまで磨く」

ということを面接練習では意識してもらうようにしている、といった感じだ。

何か「こうしたほうがいい」みたいなコメントあればうれしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?