プラトニック・コンプレックス
「恋愛」について、「性」「生」について、
モヤモヤしていること。
やっぱり我慢ならなくって、
吐き出したくなったこと。
私は、あの時から、いまでも、この手の中に悲しさも悔しさもある。
この詩に出会ってしまった時の衝撃と、私がこれから生きてゆくのに背負っていかなければならぬものへの絶望。
それでも目を背けることはできなくて、最果タヒさんの言葉を追っている私は、きっと、どうしようもない欲望を肯定できる何かを求めているんだろう、ずっと。
恋愛の切なさやトキメキや愛おしい気持ちが、性欲から来ているだなんて、知りたくなかった。なんとなく気が付いていても、この世がすべてそうやってできているだなんて思いたくなかった。
まだ恋とも呼べぬ小さな温もりが、すぐに嫌なカタチになって私の前に現れては汚していく。
恋ってなんだ。
性欲ってなんなんだ。
彼から発せられる声の端に優しく胸を突かれること、
ふんわりと纏う空気に触れたいと思うこと、
それさえも、
つまらない生命維持のため
にあるの?
そんなのやっぱり認められないです、私は。
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