就活体験記vol.3「挫折経験が無い」

さてさて、就活を終えてからだいぶ時間が経ってしまったけれど、今思ってもこれにいちばん苦しめられたと言っても過言ではない。思い出すとモヤモヤする。当時これに関してめちゃくちゃ検索していたけれど、全く納得できなかった。この記事が何かのためになるかは分からないけれど(多分ならない)、自分の今後のためにも残しておくことにする。

「挫折経験が無い」。「20年以上生きてきたのに挫折経験が無いことが今いちばんの挫折です」「私の弱みは挫折経験が無いことです」って言わなかったけど、言いたかった。しれっとした顔で今までの失敗や挫折の話を聞いてくる面接官に。

これをね、言うと「いや~、気づいてないだけでなんかあるでしょ?」っていう流れになるのよ。知恵袋も言うの、「あなたが失敗や挫折をしたときにどのように対応するのかが知りたいのです」って。分かってるって。

ここからはめちゃくちゃ愚痴なので、うるせ~~~って人は次の段落に行って欲しい。いや、うるせ~~て人はもう読んでないかな。
はい、ここから愚痴失礼しますね。挫折ってさ、「ああもうだめだ~」って折れちゃうってことでしょ?それぐらい重いものって思ってるんだけどどうなんでしょう。その重い話を人を選ぶためにたった数十分で聞く覚悟はあるんですかって話よ。「その【挫折】というのは、具体的にどういうことを指すのでしょうか?」って聞きたかった。聞かなかったけど。
そりゃ失敗したことある。でもそのたびにね、折れないように折れないように、してきた。完全に折れてしまったら私はもうだめになってしまうって思ってるから。諦めたらそこで試合終了って有名じゃん。でも「諦めたことないです」って言ったら良くないんだろうな~って分かってたからこれも言わなかった。バスケできないし。読んだこともないし。
とにかく折れないようにしてきた人間が簡単に折れる人間よりも不利になるってなんなんだろうってめちゃくちゃモヤモヤしてた。


エージェントさんに「もしかすると失敗を失敗と思ってない可能性がある」って言われたんだけど、きっとそう。となるとまた聞きたくなるわけ。「その【失敗】というのは、具体的にどういうことを指すのでしょうか?客観的な失敗?私が思う失敗?」(絶対こんなめんどくさいやつ採用したくない。)

こんなネチネチネチネチ言うてるけど根はすっごくポジティブなので、基本的に(客観的な)失敗やミスをしたときに、すぐに手を打つ、前向きに捉え直す、「むしろこの失敗があってよかったね」ってなるような方向に持っていけるように整える、っていう流れでやってきた。これをすると、私の記憶の中ではもうこの失敗は失敗ではなくなってるの。だから「失敗」の引き出しに入っていない。挫折もおんなじ。

ちなみに、「挫折」って、自分にはどうにもできない外的な環境の変化によるものも言うらしい。これに関してはあるんだけど、基本面接では避けた方がいいって言われる激重のやつだから、使えなかった。となるともう軽い軽い。あ~、全然人生の苦しさとか味わってないヘラヘラしてる子来た~って思われてそうで嫌だな。

あと、挫折経験を話すときってどういうトーンで話すんだろう。
稲川淳二系?すべらない話系?
「~という事態になってしまいました、ただ私はこれをチャンスと捉え、~~~することで、~~~乗り越えられました」って流れ?
絶対乗り越えられるって分かってる話聞くの面白いんかな、この質問して有益な情報得られるんだろうか。挫折経験を話すスペシャリスト居たら是非知りたい。すべらない話のDVDでも借りてこようかな。


まあそんなこんなで、(どんなこんなだ)結局挫折経験を自分の強みと結び付けて「前向きに捉えなおして乗り越える」っていうのを全押しで、ってエージェントさんと練ったんだけど、なんにせよ失敗エピソードが弱いしそもそも「失敗ってなんなん」ってモヤモヤが拭いきれず、自分でも納得いかない挫折・失敗経験が出来上がった。

もし今挫折経験を話してくださいってなったら「挫折経験が無いという挫折」の話するけれど。まあすべらない話は観ておこう。


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