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現代を「鬼滅の刃」から読み解く

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#強い絆

現代を「鬼滅の刃」で読む(伍):家族ごっこ

現代を「鬼滅の刃」で読む(伍):家族ごっこ

旧陸軍には員数主義(いんずう)というものがあった。「員数」とは各隊に配備された物品の帳簿上の数のことをいう。この場合、実質は関係ない、かたちだけ整っていればよいという「体裁主義」(形が整っていないと恥ずかしい、不利益を被る等)ともいえる。山本七平(イザヤベンダサン)が日本軍の敗因として紹介していた。

さて、鬼滅の刃において「蜘蛛の鬼」は「家族」を持つことに拘った。自分を中心とした「家族」である。

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