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中学ソフトボールの試合を観る①

昨年度の春季大会、初戦。 

基本的には青チーム目線で、試合を見ていきたいと思う。

1回表 1番バッター。

初球からガツンとスイングできる潔さが、気持ちいい。もっと欲を出すならば、その気持ちを持ちつつも、相手投手の練習投球を見ながら、コントロールの良しあしを探る。ボールが定まりきっていなければ、『待球』も1つの選択肢として、持っていていいかもしれない。

正直なところ、バッテリーが1番焦りを感じるのは、『ストライクが入らないこと』であると、私は思う。

つまり、試合の“入り”というのは、バッテリー(守備側)にとっては、これから始まる試合を運命付ける大きな分かれ道となっていて、反対に、1番打者(攻撃側)には、その分かれ道において、相手バッテリーの調子を左右する権利を持っている、というように、私は考えている。

なにを考えて、さらに言うと、どんな“意図”を持って、最初の打席に入るのか。

全ての打者に共通するが、特にも、プレーボール直後の1番打者には、その“意図”を考えてもらうことが大事であると、私は思う。

そのヒントを得るための時間が、試合前の相手バッテリー、相手野手の観察となるだろう。

続いて、1アウト ランナーなし で、2番打者。

ボールをゆっくり見ての、四球での出塁。

「自分の前打者がどのように抑えられたか or どのように打ったか」は、ソフトボールにおいて、流れを掴む上で、大切なポイントとなる気がする。

同じように抑えられたら、相手としては「よし!このまま行けるぞ!」と思うだろう。特にも、中学ソフトボールにおける“試合のテンポ”は、勝敗を左右する1つの大きな要素であるように思う。

いかに、自分の、自分達のテンポで試合を進めるか、

自分達のものにできなくても、

相手の、相手チームのテンポにさせないか。

これは、試合を指揮する側だけでなく、選手達にも一考の余地があるだろう。

※相手チームのショートが、四球でランナーが出た直後、すぐにセカンドベースのカバーに入るシーンが映っているが、チームとしての徹底事項が見えて、とてもいいなと思った。ショートとが果たすべき役割として、マスト事項。

1アウト ランナー1塁 で 3番打者。

2球目が投じられた際のサインは、おそらくエンドランかな?と推察したが(ちがうかもしれないけど笑)、この時ランナーは、サインが出た時点で走るしかない笑笑 Don’t Stop!これに尽きる。

また、守備側の観点でいうと、盗塁の際の、外野カバーは“超×5”重要。外野手のカバーがいなかった、遅れたゆえの失点は、意外と虚しさが募る笑。外野手は、自分が守るべきベース、あるいは、その1つ前にランナーがいたら、より一層、気を張って守る意識が必要だろう。

→3番打者に1球目が投じられた際、セカンドベースカバーに、ショートとセカンドが2人入ってしまっていて、交錯している。そのあと、少しコミュニケーションを取っているように見受けられるが、そうした、守備における『打球処理以外の部分での曖昧さ』は、できる限り少ない方がいいだろう。反対に、相手チームにその『曖昧さ』が見られたら、そこを突いていくと、チャンスが広がる。

ちなみに、この右バッター、最終的には、相手ピッチャーのボールを、右側にコツンと当てて打つわけだが、強打引っ張りのバッターながら、なかなかに意識も技術も高いバッティング技術が詰まっいるように、私は感じた。

1点リード。2アウト ランナーなし で 4番打者が四球で出塁。

ランナーが1塁にいる時と、そうでない時との、ショートの守備位置が2〜3mくらい変わる様子が見て取れるのが、興味深い。ショートのベースカバーの大切さ、その一方で、ケースに応じたバッターの狙いどころ、両方が浮かび上がってくる。

1点リード。2アウト ランナー1塁 で 5番打者。

5番打者がバッターボックスに入ると同時に、相手キャッチャーが、センターのポジションを右側に寄せている。どういう根拠や意図があったのかを窺い知ることはできないが、結果的に、打球は確かに、二塁手の右側を抜けて、守備位置を少し動かした、センターの正面へ。。。

相手キャッチャーの嗅覚、勝負勘に、素直に唸らされる。

5番打者がセンター前にヒットを放った後の、青チームの走塁の見事な点、2つ。

1塁にいたランナーは、センターがボールをファンブルしているのを見て、3塁まで一気に進んだこと。

バッターランナーは、センターからの返球が乱れた隙を突き、2塁まで進塁したこと。ここで、守備側が自分に目を向けてくれれば、自分が挟まれている間に、3塁まで進んだランナーが、ホーム生還してくれるだろう。

自分の前にランナーがいる間は、自分は『囮』になり得る。そして同時に、比較的安全に、次の塁に進むチャンスが広がっている。

1点リード。2アウト ランナー2、3塁 で 6番打者。

『ボールの速さに応じた立ち位置』の話がよくあるが、そういったことをイニング間に、選手全員で共有できると、試合において、チーム全体としての徹底すべきことが明確になるかもしれないな〜と、彼女の打席を見ながら、ふと感じた。

3アウトで、チェンジ。

1回表終了。青1-0黒

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