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0-1の至高の90分(2023.7.15 横浜FMvs川崎)

J1リーグは三週間の中断期間中。

この中断期間、
マンチェスターシティ
バイエルンミュンヘン
インテルミラノ
パリサンジェルマン
セルティックFC
とオフシーズンの欧州強豪チームを招聘しお祭り試合を行ったチームもありました。

私が贔屓するマリノスもセルティックFC、マンチェスターシティの2チームと対戦し、
セルティックには6-4で勝利、マンチェスターシティには3-5で敗れたものの、
2試合で合計18得点が飛び出す大盤振る舞いの試合を見せ、
マリノスファンだけでなく多くの欧州サッカーファンを満足させました。

サッカー観戦で一番興奮する時はゴールが入った瞬間だ、
私も多くの得点が入る試合が好きだしゴールの数に比例して満足度も上がると考えている。
しかし、この欧州強豪チームとの点の取り合いをする前つまりリーグ中断前最後の試合でその考えを覆される試合を目の当たりにしたので、
今回はその試合について書いてみようと思います。

ここ6年間リーグタイトルを独占している2チーム(川崎4回、マリノス2回)の試合はBIG神奈川ダービーと銘打ち、
試合前から両チームのサポーターを煽り街のいたるところでプロモーションが行われていました。


マリノスサポーターは盛り上げるために試合前からスタジアム外周をチャント(応援歌)を歌いながら行進。


川崎サポーターも割り当てられた一階席をほぼ埋めました。

こうして試合前から盛り上がった試合は開始から両チームエンジン全開。
ともに攻撃的な戦術を敷く両チームの試合は見応え十分。
組織としても個人能力も高くミスが起こらない。
さらにダービーならではの意地もありとりあえず一旦切っておくかみたいな逃げをしないので試合が止まらない。
ゴールキック、コーナーキック、オフサイドはあったものの初めてファールで試合が止まったのが開始15分過ぎ。

そのテンションのまま試合が進み前半はマリノスが優勢になったものの後半は選手交代を機に川崎がペースを握りました。
それでも両チームのGK(ゴールキーパー)中心にした守備が素晴らしくお互いゴールを割らせず試合は終盤に。
0-0での引き分けが見えた後半49分、川崎がコーナーキックの二次攻撃から交代選手三人が絡み、
最後にコーナーキックの流れでゴール近くに残っていた車屋選手が押し込み劇的な決勝点を奪いました。


最後は川崎の執念に屈した形になりましたし負けはもちろん悔しかったですが、
この試合に関してはこれだけの試合を見せてくれた選手たちへの感謝が先行しました。
冒頭に書いた通りサッカー観戦は得点数に比例して満足度が上がると考えていますが、
あのまま0-0で終わっても満足していたでしょうし、
日本国内でも得点が入らなくても満足出来る試合が観れるようになった事に感慨深いものがありました。


試合前に、
「史上最強のマリノスへ」
と掲げられていましたがこういった試合を続けられるようになれば間違いなく「史上最強のマリノス」になれると思います。

サッカーは得点だけじゃない。
そう思わせてくれた至高の90分。
観に行った試合は出来ることなら点の多く入る試合を見たいものですが、
こういった試合もたまには良いと感じた試合観戦でした。

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