お気に入りの短歌4
青松輝の第一歌集『4』の表題歌にもなった、言わずと知れた名歌。巷では「4」の意味を巡って色々な考察が飛び交っている。「好きだよ」の文字数が4で、恋人はその文字「数」しか分かっていないとする説。four → for でこの作品の主体が「恋人」のことをずっと想っているという考察も見たことがある。ひとつメタ的な視点で言うと、「4」という数字は極限まで情報量が少なく、青松はそれを狙ったのだと思う。「好きだよ」=「4」という、ある種の言語的な約束は主体と「恋人」の間にしかなく、僕たちは