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日記

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日常
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#やまいだれ

2022.04.05 日記

2022.04.05 日記

2022.04.05

 誰にも何にもなれない年月。
 誰かに憧れていたおこがましさは捨てなければならない。
 こんなに逃げたいと思っている肉体を伴って、留まって、我慢しながら、地に足つけて少しでも理想に近づいていく。
 大幅に飛び越すことなど凡百な人間には無理な事で、ひとつひとつ積み重ねる大切さはアリとキリギリスで習ったでしょうが、それを実感として得る体験にするには長くかかってしまったようだ。

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2022.04.01 日記

2022.04.01

 安住の地や財産、慣れた場所。
 既にあるものを手放すのは難しい。
 特に不満のない現状を、より良いものに取り替えるためには今を捨てなければいけない。
 こう思えるということは、自分の人生を良くしようとしない自分に絶望していた頃からは、多少進んだと言える。

 このままでもいいのではないか、飢えることもなく住む場所もあり、なんの不自由もしていない、と頭をよぎることもある。

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2022.03.17 日記

2022.03.17 日記

寂しいような気がする。
人恋しいというよりは寂寞。何も成しえなかったこれまでの道程をふりかえり悲しさを覚える。
何もかも与えられていながらのこの悩みは不道徳だ。私が何者になろうとも、なれなくても、すべてを許容されている。
元気でいてくれればいいらしい。
明るく笑っているだけで他に幸福を与えられた幼少期はとうに過ぎているのに。

病が寛解すれば何者かになれるのだろうか。なれるはずもない。目の抜けるよ

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2020年4月17日

死ぬタイミングを逃した。
私はあのタイミングで死ぬべきだった。あれが最後のチャンスだった。
日々日々夜の具合悪さに怯えて薬で不安をごまかし、それで社会に迎合しきれない情けなさったらない。
生きている意味がない。見失ったのではなく、元からない。中途半端な子供人間として育った私は、どこにも参加できないまま、布団に埋もれている。
馬鹿か。
書いているのに、書いていても。
読まれたくて書いているのに、私の

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