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哀しき妻のために 蚊よ とまれ

夕方に松江を通ると、晴れた日は宍道湖に移る夕日が目に映える。

松江から見た宍道湖の夕日は観光名所の一つにもなっている。晴れの日はその夕日を見るために、地元の人やら県外の観光客でにぎわう。格好の撮影スポットである。

最近は、島根県立美術館ができた影響で、美術鑑賞と夕日がセットになっており、これまた観光客に喜ばれたりしている。

しかし、我々からすると、夕日をバックに映る嫁ヶ島の光景が昔からの絶景スポットとして馴染み深い。

嫁ヶ島は島の名前にまつわる哀しい伝説がある。

昔、姑のいじめに耐えかねた嫁が、ある冬の夜、家を抜け出し実家へ戻ろうとした。ちょうど氷の張った宍道湖を渡っていけば近道と、嫁は湖面を横断して道を急いだ。ところが、何かのはずみで(一説によると、寒さのために嫁が小用を足したためであるとも)いきなり氷が割れ、嫁はそのまま冷たい湖底へと沈んでいったのである。それを見ていた水神が憐れに思い、夜が明けきらないうちに、小さな島を浮き上がらせて嫁の亡骸を湖面へ引き揚げたのであった。嫁の亡骸と共に湖面に現れた島ゆえに“嫁ヶ島”と呼ぶようになったという。

日本伝承大艦より

そのことを思いながら、宍道湖に沈む夕日を眺めるのもいいのだけど、古代の出雲(出雲国風土記)では、それとはまた別の名前で呼ばれていた。


「蚊島(かしま)」


蚊のように小さい島という意味である。考えようによっては、これも諧謔精神にあふれており、なかなか趣深いと思うのだけれど、カップルが腕を絡めて宍道湖を眺める風景としては、ちょっとねぇ。

どちらを好むのかはそれぞれの判断に任せますが、ぜひ出雲に来た際は、この絶景、ご覧あれ♪



ゴゴゴゴゴッ

(来たな!)


ヒトコトヌシ: 昨日はワシの出番がなかったな
ぼく: はい、長文だったもので控えてもらいました
ヒトコトヌシ: ワシのファンもきっとがっかりしたであろう
ぼく: (こいつ、図に乗ってるな)でも、この掛け合いがあると全部話を持っていかれて、本文が頭に入らないという苦情も来ていましたよ
ヒトコトヌシ: な、なんとそんなやつがいるのか!?
ぼく: ですから、2日に1回のペースくらいでいらしてもいいですよ
ヒトコトヌシ: むぅ・・・
ぼく: (しめしめ)それか、神様なんだからもっと嫁ヶ島の豆知識なんか披露したらどうですか?
ヒトコトヌシ: よ、嫁ヶ島の豆知識な・・・そうだ、嫁ヶ島は夏に海面を歩いて渡れるぞ
ぼく: それ、地元じゃ誰も知っていますよ
ヒトコトヌシ: ぐぅ・・・
ぼく: (くくく(笑))そんなんじゃなく神様しか知らない情報ってないのかなぁ ♪
ヒトコトヌシ: そ、そういえば、波消ブロックとして、松江藩の名工・小林如泥が考案した如泥石で島は囲まれているそうじゃ・・どうだ!!
ぼく: それ、ウィキペディアにも載っていましたよ(笑)
ヒトコトヌシ: 憎し、ウィキペディア!!
ぼく: そんなもんですか、神様ってのは!!(くくく(笑))
ヒトコトヌシ: くっ、そ、それじゃあとっておきのやつを!
ぼく: なんですか、ネットで調べないでくださいよ(笑)
ヒトコトヌシ: お前、学生時代にあまりにも彼女ができないものだから、女友達でもと思って雑誌の友達募集に応募したことがあっただろ!!
ぼく: えっ(ドキッ)!?
ヒトコトヌシ: そしたら一人の女の子から手紙が来て、嬉しくなり、その手紙の3倍くらいの長文を女の子に送ったら、返事かえってこなかったよな!
ぼく: なんでそのことを・・(オロオロ)
ヒトコトヌシ: ズバリ、一言いわせていただく!! 
ぼく: ・・・
ヒトコトヌシ: 昔からお前はドン引きコミュ障でキモ男なんだよ!!
ぼく: がびーん(涙)
ヒトコトヌシ: ざまあみろ、神様をバカにするからだ!!



こちらでは出雲神話から青銅器の使い方を考えています。

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