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「憧れられる人」に憧れる


一緒に仕事をしている人にとって、わたしは、「上の人にも臆せずものを言う」という印象が強いらしい。

自分でもそう思う。ここは、はいはいって流したほうが楽だろうなとわかっていても、「これってどういうことですか、おかしいのでは」とつっかかってしまうことがある。


この間、先輩に「君は上には厳しいよなぁ、下の子には面倒見いいし、仕事離れるとそこまで自分の意見通すことないのにね。なんでなの」と苦笑まじりに言われることがあった。
確かにどうしてだろうと自分でも思った。上の人にはちゃんとしてほしいと思う気持ちが大きいけれど、下の子に厳しく言おうと思ったことはあまりない。


その答えはたぶん、下から「憧れられる人」になりたいからだ。

わたしには、仕事でとても尊敬している人がいる。
その人から「よくここまでやったね」「ありがとう助かったよ」と言われると、なんとも嬉しくなってしまう。その人がいるなら、どこの部署でもいいから一緒に働きたい、下について貢献したいと思っている。
その人から認められることが、わたしの働くモチベーションになっている。

わたしも、誰かにとって、そんな「頑張る理由」になりたい。
周りから「この人に認めてもらいたい」「この人と一緒に働けたら幸せだ」と思われるような、そんな人に。


自分が仕事をしていて腹が立つのは、上の顔色ばかりうかがって、下をないがしろにする人。

無意識だったけれど、その逆をしようとしているんだなと思う。
上の立場の人であっても、言うべきと思ったことは言う。
下の立場の人であっても、意見に耳を傾ける。

それが、わたしにとって「憧れられる人」の条件のように思うから。


先に出てきた先輩には、続きで、こうも言われた。
「君がいうことは正しいんだけれど、言い方で損をしているように思う。もっと、上の人をうまく使ってやろう、くらいに思って気分よく動かすことができたらいいんじゃないかな。それがごまをするように感じてしまうのかもしれないけど。」

そのときは「なんで思うことをそのまま言ったらいけないんですか」と素直に受け取ることができなかったけれど、そのとおりなのかもしれない。

もう少し、精進します。憧れられる人には、まだ遠いかな。


#コラム #考え事  



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