一年越しに上京
2020年の緊急事態宣言が出たその日に、私は大学進学のため上京予定だった。
あれから約一年、未だ緊急事態宣言中ではあるが、やっと今日、寮に入居し、上京できた。この一年地元で、ろくに外も出ず、友達ともほとんど会わず、ずっと時が止まったようだと感じていたが、そんな中でも学んだことはあると、東京に向かう車の中で思い返していた。
この一年、なぜ東京に行きたいのか、行ったら何がしたいのかを考え続けていたため、成り行きで東京の大学へ行くことになって、漠然と何か楽しそうとか考えていた一年前の自分よりは、これからの時間を有意義に過ごせるかもしれない。
他には、人の痛みがわかる人間になりたいと思えたこと。自分の大学だけ対面授業がゼロで、毎日パソコンに向かってる中、遊びに出かけている人や毎日学校に通っている人をSNSで見て沈んでいた私に、親身になって言葉をかけてくれた人がいた。その人のように、他人の痛みを気にかけられる人になりたいと思った。
あとは少しだけバイトをしたり、メイクもなんとかなるようになったし、お米も炊けるようにはなった。できたことは少しだけどある。これから先、不安なことはたくさんあるけど、一年も待ったんだから、楽しまなければもったいないと思う。
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