眠れないときに読む本たち
いつまで経っても寝付けないという経験は誰にでもあるものだと思うが、眠気を待つまでの間にちょうどいいのは読書である。テレビなどのように余計な神経を刺激する心配もなければ、酒のように健康を害する恐れもない。
ところで、私は眠くならない理由は大きくふたつに分けられる。ひとつは何かを考えてばかりいるときであり、もうひとつは1日を終えるにはどこか物足りないと感じるときである。
考え事が終わらない日のお供は堺屋太一の『豊臣秀長』と決めている。これは豊臣秀吉の弟であった秀長を題材とした