怒ったところで自分の思い通りにならない
メガネを注文して1ヶ月が経とうとしている。
お店の店主からはメガネの修理や注文が立て込んでいるのと、人手不足も相まって時間がかかるとは言われていた。
気長に待ってはいたけど、流石に遅い。
再来週には1週間の出張があるので、そこまでには欲しい。
▽まずは相手の土俵で話をしてみる
私はまず電話するよりお店に行ってみようと思った。
お店に行った時はお店に店主一人で忙しそうに動いていたが、私を見た瞬間に「申し訳ありません、まだ出来ていないんです」と言った。
ここで「いつまでかかっているんだ!早くしろ!」と言って急がせるのは簡単だ。
きっとそれを言ったら私はそそくさとお店を出ることになるだろう。
なので、まずは相手の話を聞くことにした。
「従業員のお子さんがインフルエンザになってしまって、人手が足りなくなってしまって、、」
「修理などの注文も私一人なので、、ようやく先月分を今日から取りかかれる状態なんです、、」
というようなことを言っていた。
私はそこで「そんな言い訳いいから、早くしてくれ!」とは言わず、メガネの話を持ちかけることにしてみた。
「メガネにすごく興味を持っていて、メガネの魅力に取り憑かれちゃいましたよ。良いメガネは1本1本職人さんの手作りですもんね」
「メガネのことを色々教えてください」
と話をした途端、店主はメガネについて熱く語り出した。
メガネの販売業界は単なる物販ではなく、眼科医という医学が絡んでくるという話や、最近は比較的安価な量産できるメガネチェーン店が増えてきたこと、他にもメガネブランドの話やこれからお店をどうしていきたいかなど私に話してくれた。
1時間くらい二人でメガネの話をしたところ、「そういえば注文したメガネの代金をまだ払っていなかったので、今払っていきますね」と伝え、テーブル席に戻った。
そこで、私はこう伝えてみた。
私「今度、出張で関西の方に1週間ほど行くんですよ。そこで色々メガネ屋さんを回ってみようかと思っていまして。この店にないブランドのメガネも見てみたいなと」
店主「そちらに行くなら◯◯店がオススメですよ」
次に「そこに今回買ったメガネをかけていきたいですよね?」と言ってくれたので、
私「はい、なのでできればそれまでにはメガネが欲しいんです」
と伝えたら、店主が「なんとかしましょう」と優先的に私が注文したメガネの調整などをしてくれることになった。
▽クレームを入れたところでお互いにwin-winにはなれない
きっと私が開口一番にクレームを言ったら、早くなったかもしれない。
ただ、それだと今後の付き合い方も変わってくるだろうし、調整も儘ならぬ粗悪なメガネを渡されるかもしれない。
お互いに気持ちよく取引するためにも、相手の土俵でこちらの希望を相手から引き出すことが大事なのである。
それがお互いのwin-win。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?