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それでも年は明ける

年末の話。
30日の夜中に娘から電話があり、包丁で指を切って指が欠けた。血が止まらないとのことだった。
10月から一人暮らしを始めた娘。
車で20分くらいの所に住んでいるから、慌てて駆けつける。

殺人事件の如く血塗れの娘を想像していたが、切ったのは指先で、出血もじわじわ出ている程度だった。
拍子抜けした。
少し安心もした。

近くの総合病院の夜間救急へ行く。
年末の夜の病院はめっちゃ混んでいて、ひたすら待たされる。
事前に連絡した時に、混んでる話も、急患で手術とか入ったら最悪診てもらえないかもって話も聞いていたからそんなにイライラはしない。
寧ろ、こんな遅くに、しかも年末に大変だよなぁ…有難いなぁと感謝の気持ちがわく。

夜中に病院に行くなんていつ以来だろう?
子どもたちがまだ小さかった頃、熱出したりひきつけたりとかで来た時以来かも。

その頃は心配で不安で仕方なかったけれど、あんなに小さかった子どもたちもこんな大きくなったんだなぁと感慨に耽る。

娘と一緒に過ごすのも久々で、待ち時間にたわいもない話をする。
場所は病院だけどこれはこれで良い時間だった。
幸い怪我も大したことなくはないけど、思ってたよりは大事に至らず。

なんだかんだ結局帰宅したのは午前3時。
数時間後には朝のバイトというハードなスケジュールで帰宅後は爆睡。

故にろくにお正月の準備もできないまま大晦日が終わる。

それでもなんとかおせちはつくる。


バタバタな年末だったけど、なんとか新年を迎えられた。

それでも年は明ける。

ある意味忘れられない年末になった。

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