見出し画像

ヒートショックにご用心!!

東北地方の中では暖かいと言われる仙台市内でも先週は最低気温2℃ほどまで下がったり、今週の勤労感謝の日には予想最高気温9度と1桁台が予想されたりするなど日に日に寒さが増してきて、本格的な冬が近づいてきました。
 冬になるとエアコンやストーブなど、室内は暖気で満たして快適に過ごされる方がほとんどかと思いますが、これからの時季に怖さが増してくるのが「ヒートショック」です。
ヒートショックとは、急な温度変化によって肉体が受けるショック状態をいいます。真夏でも急に海やプールに入ると体がキュッと引き締まるのを感じたことがあるのではないでしょうか?急激に冷たい状況下に置かれると、体中の血管が一気に縮み、同時に血圧が上がります。これは寒さに対する人体の防衛反応だそうです。逆に冷えた状態から暖かい状況になると血管は膨張し、血圧が下がります。
このように急激な温度の上下動に肉体がさらされ心臓に負荷がかかって起こるのが「ヒートショック」です。日本の家庭では、冬場の入浴時が最もヒートショックの危険性が高くなるそうです。
予防法としては、脱衣所を暖房で温めておく、湯船のふたを開けておく、シャワーでお湯を張るなど、居室と脱衣所や浴室の温度差を小さくすることだそうです。また、入浴時も手足など心臓から遠い部分から徐々にかけ湯をして、それからぬるめのお湯に少し半身浴をしてから全身つかるようにしましょう。
少々手間はかかりますが、ご自身の体を守るためにも、手間を惜しまずにやってみてください。また、ヒートショック自体は高齢者に多いものですが、若いうちからこの様な入浴法を習慣化しておくと手間と思わずに実行できるようになるので良いかもしれませんね。
さらにヒートショックの危険箇所はお風呂だけではありません。トイレもまたヒートショック発生の要注意箇所に挙げられるそうです。トイレにも小型の暖房器具を用意するなどして、冬を快適に過ごせるようにしましょう。
ただ、トイレや脱衣所など、狭い空間になると思いますので、暖房器具を設置する際には周囲の物とできるだけ距離をとるなど火災にも十分にご注意ください。
以下にヒートショックの危険度チェック表を掲載しますので、確認を行って1つでもチェックの入る方はご注意ください。また、下記のチェック表に該当しなくても、その時々の体調などにより危険度が上がっていることもあります。脱衣所や浴室、トイレの温度調整や入浴時の注意事項は習慣化しておくことが予防の第一歩になると思います。
これから始まる寒い冬を乗り切って元気に来年の春を迎えるためにも、まずは自身の健康管理に注意して過ごしていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?