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むし歯予防

4月から新生活を始められた方も1ヶ月が経過しある程度生活のリズムが整ってきたのではないでしょうか。その新生活の中のリズムに取り入れてもらいたいのが、今週と来週でご紹介する「むし歯予防」と「歯周病予防」です。どちらも毎日の歯磨き習慣(セルフケア)と定期的な歯科検診(プロフェッショナルケア)などがとても大切になります。
むし歯の発生は、歯の質や形状、糖質の摂取状況、細菌(むし歯菌)の有無、唾液の質や量など複数の要因が関係し、これらが悪い条件のまま長時間経過するとむし歯菌が作り出す酸により歯が溶け始めることでむし歯が起こります。
酸に強い質の歯を持つ人はむし歯になりにくく、弱い質の人はむし歯になりやすくなります。歯の質は生まれ持ったもので個人差がありますが、フッ化物(フッ素)配合の歯磨き粉を使って歯を磨いたり、歯科でフッ素塗布を受けたりすることで歯のエナメル質を強化することができます。また、歯ブラシでは十分に磨ききれない歯の溝を樹脂で埋めるシーラントという方法もあります。
また、むし歯は糖質の影響を大きく受けます。これは、糖質の量だけでなく、摂取の仕方によっても変わってきます。むし歯菌は糖を分解して酸を出すだけでなく、糖を貯め込む性質もあります。甘い物をたくさん食べると、その後食べていない時間帯にも貯め込んだ糖を分解して酸を作り出します。
さらに、だらだら長時間にわたって甘い物を食べたり飲んだりするのも良くありません。唾液にはむし歯菌が作り出す酸を中和して洗い流す効果がありますが、効果が現れるのは飲食直後ではなく1時間ほど経過してからになります。食事やおやつの時間を定めずにしょっちゅう甘い物を口に含むと唾液の効果を得られないまま、歯の表面には常に酸があることになりむし歯になりやすくなります。食生活は家庭環境による影響がとても大きいので「親にむし歯が多いと子供にむし歯が多い」と言われる理由になっています。食事とおやつの時間はしっかりと決まり事を作って規則正しい食生活をすることがむし歯予防に繋がります。

むし歯の原因になる細菌の塊は歯に付着したプラーク(歯垢)なので、歯磨きはむし歯予防で最も重要になります。ただ、歯ブラシだけではどんなに丁寧に磨いても歯の汚れの6割程度しか落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具も使うようにしてください。ただ、補助用具には使用方法にコツがありますので、歯科で歯磨き指導を受けてからご使用になる事をお奨めしています。

歯ブラシと補助用具を使用しても完全には磨けないので、歯科での定期的なクリーニングを受けるようにしてください。いずみ中山歯科では歯科定期検診(メインテナンス)を推奨してむし歯予防、歯周病予防など予防歯科に重点を置いています。歯や口腔内に少しでも気になる点がございましたら、まずはスタッフにお気軽にお声がけください。


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