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水中毒にご注意ください!

 仙台市でも猛暑日が続くなど今年の夏は酷暑となっています。ひと頃の猛暑はやや落ち着いたものの、それでもまだ連日30℃以上の真夏日が続いていて、熱中症には厳重な警戒が必要で水分補給も熱中症への重要な対策としてこれまでも医院のブログでもご紹介してきたとおりです。
 ただ、水分補給の仕方にも気を付けねばならない点がいくつかあるそうです。その一つに、前回の投稿でご紹介した「ペットボトル症候群」があります。ペットボトル症候群は糖分の多い飲料を多く摂取することで急性の糖尿病のような症状を引き起こしてしまうというものでした。

 今回ご紹介するのは「水中毒」。先日のニュースでも今年は水中毒が去年の3倍確認されているという報道もなされていました。その水中毒ですが、過剰な水分摂取などにより、低ナトリウム血症(簡単に言うと塩分不足)という状態になったことを言うそうです。
 主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢などが起こるそうで、悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格変化、呼吸困難などの症状が現れるそうですが、死に至る症例も報告されているそうです。
 水やお茶で水分補給する場合、ペットボトル症候群を引き起こしてしまう糖分は入っていませんが、水中毒を予防する塩分なども含まれていないものが多いと思います。熱中症対策の水分補給では水中毒対策として塩分などのミネラル分を併せて適量摂取することを心掛けるようにしてください。食事で味噌汁1杯や梅干し1~2個などでも塩分補給になるそうです。
 また、水やお茶での水分補給より効果的なのが経口補水液だそうです。経口補水液は、脱水症状だけでなく水中毒の対策としても薦められているそうで、人間の体液に近い成分で作られた経口補水液には、塩分や糖分が含まれています。ナトリウム濃度はスポーツドリンクの2倍~4倍ほどあるため、水分だけでなく十分な量のナトリウムを摂取可能とのことです。
 ちなみに、経口補水液は自宅でも簡単に作ることができるそうで、水1Lに対して塩3g、砂糖40gを加えてよく混ぜれば完成。ただこのままだとあまり美味しくはないそうで、作った経口補水液にレモンやグレープフルーツの果汁を足すと少し飲みやすくなるそうです。果汁を少しずつ加えてみてご自身の飲みやすい味に調整してみてください。また、砂糖をハチミツに替えても、飲みやすくなるそうです。色々試してみて暑い夏を元気に乗り切りましょう。

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