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新ジャンル名を作り続けるのは誰の得になるのか

Spotifyで自分の視聴傾向のデータが見られる、Stats For Spotifyという公式がやってるページがある。

AppleMusicは公式がやってるのは「○○年の振り返りプレイリスト」という雑なものだけで、Free Your Musicというプレイリスト転送アプリでAppleMusicのデータを取得して見せてくれる。デスクトップ版のみのサービスだけど。AmazonMusicはデータを公開していないらしく、FreeYourMusicでも取得ができない。

しかしAppleMusicは自作のクラシック・プレイリストを毎日のアラーム代わりに設定してるせいで、まるで私がイゴール・レヴィットとショスタコービッチが大好きすぎる人みたいなデータになってて正確じゃない。


ちなみにこのアルバム、AppleMusicではDolby Atmos、AmazonMusicでは360 Reality Audioとそれぞれ違う空間オーディオで配信されていてしかもハイレゾ配信なので聴き比べるといいですよ。



Spotifyはアラームとかに使ってないのでもう少し正確ではある(AmazonMusicやAppleMusicなど他のサービスも使ってるから完璧ではないけど)。Stats For Spotifyを開いて最近私が「よく聴いてるジャンルトップ10」を確認してみたんだけど、1位のチャンバー・サイケと5位のオルトゼットってそもそもなによって話で。

これが私のよく聴く楽曲ジャンルトップ5

調べてみたところ、Alt Zはスローじゃないエレクトロニカ、らしい。Chamber Psychはロックのサブジャンルでピアノやホーン、ストリングスなどでメロディやテクスチャーを強調したサイケデリックなインディー・ポップ、らしい。わかります?私はわかりません。

チャンバー・サイケの分布図を見つけたけど更にわからなくなった。


分布図の分布の仕方もよくわからないし


Spotifyには長ーいプレイリストがあったけど知らんバンドが多い。



そしてAlt Zのプレイリストもあったけど、それも知らんバンドが並んでいる。が、Blü eyesがAlt Zなのか。Alt Zはとりあえず、チャンバー・サイケよりは聞き覚えがあるジャンル名ではあるけど。


エレクトロニカのつもりで聴いてないし、普通にシンガー・ソングライターという認識だったんだけど。


Spotify側としては8000万曲配信する中で若手、新人が埋もれないようにとりあえずまとめて名前つけてあげようって配慮のつもりなのかもしれないし、新しいジャンル名ってシーンそのものの活性化に繋がる、業界的にも売り出しやすくなるという利点があるのはわかるんだよ、そこに本当にシーンがあるのならば。

だけどそもそもシーンが存在しないところに細分化された名前をつけることで、誰も得しないんじゃないの?と思うんだけどどうなんだろう。00年代にどこからか突如出現して、たちまち罵倒語に使われるようになったNU-METALなんて今じゃ誰も思い出さないし若い世代なんてそんな言葉知りもしないだろう。NU-METALはそれでも罵倒語に使われただけまだ拡散力があった証だと思うんだけども、チャンバー・サイケなんて誰にも知られないまま消えていきそうなジャンル名じゃない?パフューム・ジニアスに質問したいなそこは。

2022年12月1日に続きの記事を書きました。

今日の1曲
チャンバー・サイケ呼ばわりされてるのこの辺な気がするんだよな



今日のパンが食べられます。