見出し画像

僕は何のために勉強するのか?

先日、息子にテストで間違えた問題を一緒に復習させているときに、「何のために勉強するの?」と訊かれました。5年生まで小学校で勉強してきて今更何を言う?と思ったのですが、同じようなタイトルの本が市場に多く出回っているほど、皆、一度は悩むテーマなのでしょうか。

「うーん、ママが子供のころはそんなこと考えないで、点とるのもゲーム感覚でやってたからなぁ」というと、「ママもわかんないんじゃないか?」とふてくされ始めたので、一応大人になってからの後知恵として、私の見解は以下のように述べました。

①国語
自分がコールセンターで働いているとするよね。お客さんが商品か何かの理由で怒って電話をかけてきた。その内容をまず理解して、さらに要約して伝える力がないと、上司も会社もお客さんが怒っている理由を勘違いしてしまう。勘違いすると、その会社は改善していくことができない。上司も困るし、いきなり首にされはしないかもしれないけど、お給料が下がるリスクもあるし、最後はやっぱり首になるかもしれない。人の言葉が理解できなかったり、きちんと伝えられないと社会で生きていくことは難しい。その訓練が国語。

②算数
ママは算数のお仕事はしていないけど、お仕事をするたびに交通費を会社に報告しないといけない。その時いちいち間違えていたら、みんなに迷惑かけるし、損するかもしれない。老後もどれだけお金をもらえて、どれだけお金を使うのか、そもそも貯金をどれだけしておけばよいのか計算ができないと飢え死にしてしまうよ。それって、やばくね?

③理科
ニュースでお天気予報をやってくれてるけど、理科で勉強することを勉強しなければ、そこで言っている意味もよくわからず、急に雨が降ってきて雷に打たれて死ぬかもしれない。君が昔入院した大きな病気も薬で治してもらったけど、その病気や薬を発見した博士は理科の専門家だったんだよ。

④社会
地図読めないと困るよね?地理がわからないと、洪水の情報も理解できないで逃げ遅れるかもしれない。そのうち歴史も学んでいくようになる。歴史っていうのは繰り返す。昭和の時に起こった戦争を二度と繰り返さないように、みんな戦争の歴史を学ぶんだよ。あとは北朝鮮がミサイルを打ってきた時、それが本当にやばくて地下シェルターを買わなきゃいけないかどうかは、国と国の関係を理解しないといけない。恰好だけで打ってくるときもあれば、本当に戦争の直前かもしれない。それを判断することができる勉強が社会なんだよ。

本当は勉強って楽しいよね、新しい発見をするのって素晴らしいよね、と言ってあげたかったのですが、どうも危機を回避することに重きを置いてしまう私の傾向に引きずられて、かなりネガティブな方面からの説明となってしまいました(笑)

今日、お友達2人が息子とリビングで遊んでいたので、「ねえ、なんで勉強って必要なんだろうね?」と息子の前で訊くと、「将来困るからです」と。「なんで困るの?」と訊くと、2人からは「良い学校に入れないと良い会社に入れないし、お給料もまともにもらえないからです」と大人のような答えが返ってきました💦しかし、うちの息子だけは「原始時代に戻ればいいのに」なんて言っているので、「じゃ、鶏追いかけてしめることはできる?殺せても血を抜いたりさばいたりって大変だよ。ママはそんな大変な目にあうくらいなら、まだ仕事してる方がいいけどな。」と言うと、お友達が「しかもウイルスを完全に殺せなかったりして危ないし」と援軍を送ってくれました( ´艸`) お友達作戦、しばらくは使えるかもしれません。

そして明日、斉藤孝先生の『なんで勉強するんだろう?』が届きます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?