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125 修学旅行も生徒たちが企画実行で。

行きたい場所をプレゼンする。


娘の学校では年に1回修学旅行というか、宿泊研修があったんですが、高校になるとそれを生徒たち自身で企画から実行までを行っていました。

まず、授業で行うプロジェクトと同じように、グループごとにどこに行って何をしたいかを考えて、宿泊場所や交通手段、それにかかる費用などを調べます。
その結果をプレゼンし合い、今年はどれにするかを決めるそう。

「〇〇だと遠いから交通費がかかっちゃうんだよね〜。
バスを借りるといくらになるかなぁ。
宿泊代もできるだけ安く上げないと・・・」

などと言いながら、娘は毎年企画を立てていました。


いい案が出ると、とてもユニークな修学旅行になっていたようです。
ある年の高校生たちは、数日間、京都の町屋を借りて自炊。
単なる京都観光だけじゃなくて、町屋の生活を体験する貴重な機会になったようでした。


広島の原爆ドームへ。


娘が高3の時の修学旅行は、そういう珍しい感じではなかったけど、広島に決まりました。
目的はもちろん、原爆ドームや原爆記念館の見学です。

宿泊費を抑えるため、宿は素泊まり用のホステルに。
普通は、一般の旅行者や外国人観光客が泊まるようなところです。
1部屋に2段ベッドがいくつかあって、他の旅行者と同室なので、団体で宿泊する普通の学校の修学旅行みたいに夜遅くまでワイワイみたいなことはできません。

でも、街中のため夕食はホステルのすぐそばの商店街で広島風お好み焼きを食べたりして、楽しかったようでした。


本題の原爆記念館は、みんなものすごくショックを受けていて、行ってよかったと思えたようです。
また、定番の宮島にも。

高校生らしく生徒同士のトラブルなどもあったようで、それについては学校に戻ってからクラスで話し合うことになったそうでした。


おもしろくするのは、自分たち。


目的地は一般の修学旅行と同じでも、やり方が違う。
この学校では先生が決めるとか、最初から決まっているとかいうことがあまりありません。
授業内容でさえ、生徒たちの意見で新しい授業が設けられることもあります。

だから、学校がおもしろくないとかじゃなく、おもしろくするのは自分たち。
与えられるのを待つのではなく、自分からアイディアを出して行動していく。
いいアイディアが出れば、すごくおもしろい体験になる。

もちろん思いつきでスタートするだけじゃなくて、どうすればいいか考えながら、責任を持ってやり遂げて。
失敗も成功もあるけど、うまくいかなかったらいかなかったで、次へのいい教訓になります。

6年間を通してこの学校で身についたその精神は、確実に娘の芯となりました。



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