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浅煎りコーヒーを好きになるまで

お久しぶりです。今年の目標はコーヒーに関して色々発信するということだったのですが、サボっておりました。はい、もう今年もとっくに折り返してましたね。。。


今日のテーマは浅煎りコーヒー。

巷ではコーヒー屋といえば、純喫茶の様な深煎りコーヒーを提供するお店と、浅煎りコーヒー専門のコーヒースタンドの二極化が進んでいる様に感じます。

私は日頃、浅煎り〜深煎りまで複数の豆を取り扱う中用のロースターで働いていますが、お客様から酸っぱいコーヒーは苦手で、という声を多々耳にします。

浅煎りのコーヒーって、飲み慣れてない人からすると、ただ酸っぱ!っていうネガティブな体験。かくいう私も、少し前まで浅煎りコーヒーに苦手意識がありました。

でも、何度が飲むうちに、ある時不思議と美味しいと感じる瞬間がきました。

そしていつしか浅煎りコーヒーとは、紅茶の様に澄んだ見た目が美しく、甘さと明るい酸味がフルーツを連想させ、コーヒー豆の個性をこの上なく感じることができる!そんなポジティブな受け取り方にすっかり変わってしまいました。

何回目で美味しいと感じるかは人それぞれ。でも1回目で飲むのをやめてしまったら、それは酸っぱくて美味しくないもののまま。

では、美味しいと感じるまでの何回かをトライし続ける理由はなんなのでしょうか。
私の場合は、コーヒーを仕事にする上で浅煎りも飲めた方がいいのでは、とかそんな夢もへったくれもないものでしたが、きっと多くの人は誰かにオススメされた経験かなと思います。あの人が美味しいっておすすめしてるから飲んでみよう、と試してるうちに自分も好きになる、そんな素敵な連鎖なのかもしれません。


先日、ご縁をいただき仕事外で複数の方にコーヒーを振舞わせてもらいました。ワクワクどきどき、浅煎りから深煎りまでいっぱい豆を用意していきました。

結果、深煎り豆だけを淹れて終わりました。笑
浅煎りコーヒーを普及させにいったわけではないし、何よりも飲んだ人に喜んでもらえたし私も楽しかったし、それはそれでよかったのですが、
美味しいと感じてもらえるかわからない体験に浅煎り豆をプッシュするのはなかなか勇気がいりますね。(浅煎り信者というわけでもありません。)
浅煎りでも深煎りでも、自分の美味しいと思ってるものなら堂々と魅力発信したいものです。

バリスタの仕事は感性よりもかなり科学です。研究者の様に、仮説検証記録また仮説の繰り返し。
でも、
「人に淹れてもらうコーヒーは美味しい」をより美味しくしたり、コーヒーは楽しいと思わせるのは科学でできることの範囲外なんだよ
と、最近ある人から教えてもらいました。

一杯のコーヒーをもっともっとおいしくお届けできるように、今日も自分のできることを探していきます。

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