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積ん読の話

 部屋のそこかしこに本が積んである。いわゆる積ん読だ。あまりにも多いので、もう自分でもどの本が未読なのかわからなくなってしまっている。そのまま積んで、崩れてしまったら嫌だという理由で段ボール箱に入れている本がほとんどなので、正確には積ん読とはいえないかもしれない。積ん読であれば、いずれは読むかもしれない。しかし、箱の中にしまい込んでいては、その可能性は小さくなる。取り出すのが面倒になってしまうからだ。

 積ん読は基本的に積み上がる一方である。読むペースよりも、買うペースの方が断然早いからだ。こうなると問題なのは、読むペースもそうだが、本を置くスペースが不足してしまうということだ。少し積んであるくらいなら邪魔にならないだろうが、部屋中に本が積み上がっていると、精神的にも物理的にも圧迫されてしまう。以前に書いた記事では、積み上げた本に蹴りを入れてしまうことがあると書いた。今は本の山に蹴りを入れてしまうなんてことはないが、やっぱり邪魔なことに変わりはない。

 箱の中にしまい込んでいる本の中には、不要な本もあるだろう。そうした本については手放すなどして、蔵書量を減らしていくしかない。だが、そんな本が一体どれだけあるか。今までに何回か蔵書を整理したことがあるが、不要と思い本手放した本は、数えるほどしかなかった記憶がある。それに、手放した本があとから必要になった場合もあった。要不要の判断は、とかくむずかしいものである。

 やっぱり、本棚がほしい。本は本棚にしまうべきと強く思う。箱にしまうなどの本が直接見えないしまい方だと、その存在を忘れ、本を読まなくなってしまう。良いことはひとつもない。

※イラストはPixAIで生成したものを使用しています。

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