『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

朝から無理にでも予定を入れないと引きこもりになってしまうので、日曜日の朝からこの映画を見た。
随分前に公開されて、気になってはいたが、まさかまだやっているとは思わなくて驚いた。

私は少女漫画のようなトキメキが好きで、この映画も本当に切ないけれど、どこか見え隠れするトキメキがよかった。
でも、一番思ったのはちゃんと精一杯生きなきゃなと、、
平和と言っていいのかわからないけど、まだ身近に戦争はの影はたぶんなくて、自由に勉強ができて、仕事を選べて、男も女もそれほど関係なく人生の選択ができて、(もちろんまだまだ十分ではないと思うけど)

そんな世界で生きているのに、私はいろんな選択肢があって、本当に恵まれていて、なんだってきっと好きなことができるはず
大学を卒業した後、働いた方がそりゃいいだろうけど、働かなくても、院に行っても、どこか旅をしても
何をしたって、最初は怒られるかもしれないけど、きっと最後は好きにやっていいよってきっと言ってもらえるはず
どんな選択肢を選んでも、どうにか生活はできてしまう
そんな幸せで、自由で、きっとこの映画の時代の人たちが願った時代を生きているはずなのに、

私は精一杯生きてると言えるのだろうか。
この環境に甘えて、休んでばかりではないだろうか。
必死に、精一杯生きるとはどういうことなのだろうか。

わからないけど、きっとなんとか紡いできて、まだまだ不十分だけど、進んだり戻ったりしながら、きっと少しずついい社会に、
誰もが生きることを認められる社会にきっと近づいているんだと思う(思いたい)

こんなに真面目に考える必要なんてきっとないんだろうけど、
私が今ここで生きているなら、
少しでも今、生きにくさを感じている人のためになることをしないといけない
少しでも社会を良くしてから死にたい
ただ生活のために働くんじゃなくて、お金を増やすために働くんじゃなくて
誰もが生きやすい社会に少しでも変えていくために働きたい

でも、私は

弱い、力がない

もっといろんなことを勉強して、いろんなところに行っていろんな人に話を聞いて、もっと学ばないといけないのに、

一歩がずっと踏み出せていない

考えることだけが立派で、やらないといけないのは一つ一つの行動の積み重ねであるはずなのに、それだと間に合わない気がして焦って、何がしたいのかよくわからなくなって、考えて、また休む
それで結局休んでばっかり

この映画を見て、精一杯生きなきゃと思うと同時に、私はまだ精一杯生きた経験がないとも思った。
何かに必死になって、粘って、耐えて、何かを成し遂げた経験がない
いつも無理せずそこそこ頑張って、その頑張りで到達できそうなところを目指す
悪いことじゃないと思うけど、この映画の時代に生きる人にはきっと敵わないだろうなと。
もっと強い、しなやかだけど芯のある女性になりたい。

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』公式サイト|6.14(金)Blu-ray&DVD発売 (shochiku.co.jp)

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