#18 芽吹き

今日は寝られない。友人と温泉にも行ったのに。薬も飲んだのに。まあこんな日もあるよなと前向きに捉えることにする。基本の生活リズムは出来ていて、どんな時でも8~9時には起きられるようになってきた。あと少し。春の日差しは僕の不安な未来をも温かく照らしてくれる。ここから右肩上がりに。

その友人は中学校の野球部のチームメイトであり、高校も同じであった。未だに関わりがあるのはとても嬉しい。世間一般的なレールに乗らずに生きる姿はカッコよく、人生において様々な選択肢を提示してくれる稀有な存在だ。彼の生き方からは沢山のことを学ぶと同時に、自分を納得させてくれる考えを持っている。否定的なことを言わないため、ざっくばらんに話すことができる。

今日のメイントピックは共通の友人(中学、高校を共に過ごした旧知の仲)の恋愛事情であった。近況を間接的に聞くことができ、自分も「大人」になったのだなと感じた。「大人」というのは、そのような話をしていても羨望の眼差しを向けたり、嫉妬をしなくなったということだ。そうすることで初めて対等に向き合えることができるようになったのではないだろうか。

今年の抱負として、愛を見つけるということを挙げた。現在、いい感じの女性(僕がそう思っているだけかもしれないが)と付き合うことができたのなら、これ以上ない幸せである。そのために、転職も考え始めている。資格勉強に精を出していく。

もし上手くいったなら、友人は面白がってくれるだろう。その反応が見たい。

自由な生き方をしている仲間が比較的僕の周りには多い。自分のやりたいことをやり、疲れたら少し休む。これが人生なのではないか。死を迎える時に人生に納得して笑えていればそれでいい。25歳になって感じたことだ。

数少ない親友は同棲、半同棲と結婚を視野に入れているようだ。何馬身離されているかは分からない。けれどこのレースでまくらなくてもいいのかも。遅咲きの馬も沢山いる。まさに「人間万事塞翁が馬」かな。

好きな女の子に、「僕はここまで大した努力もしてこなかった。ストイックに何かに没頭することはなかった。」と伝えた。すると彼女は「私のことをずっと気にかけてくれている。とても真っすぐで普通の人には出来ないことだと思う。」と言ってくれた。本当に素敵な人だと思った。ずっと一緒にいたいし、それなら人生がどうにかなりそうな気がした。

5月にその子と会う。いい結末を願って、僕は仏様に手を合わせる。取らぬ狸にならなければ、またここで詳細を述べたい。

春の風は心地よく、微々たるものではあるが新たな芽が出てきた。


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