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手紙1−3 〜ニーズ〜

ご訪問いただきありがとうございます。
手紙1−2からの続きになります。
この回は大いに悩んだため時間がかかってしまいましたが、
お読みいただけたら幸いです。


ニーズなんて言葉、普段使わないですよね
言葉通りに解釈すれば必要、必要なもの、要求する
などになると思います

私たちは何の目的もなく行動することはありませんよね
生理的欲求や心理的欲求を満たすためだったり
社会的な義務を果たすためだったり
誰かに何かを頼まれたり

NVCにおけるニーズとは
誰もが生きるために必要と感じる
物理的、心理的要求だと理解しました

私たちは誰かに何かを求めるとき
どこまで自身のニーズを把握しているでしょうか
相手に不快感という形で自覚したとき
怒りの感情が生まれたとき
その感情に囚われて本来のニーズが自覚できなくなることがあります

煽り運転はその典型的な例ですね
相手が自分の安全を脅かした、走行を妨害したと捉えます
自身の正しさを相手に分からせるため
暴力的手段で相手を攻撃します

煽り運転をはたから見れば、加害者の理不尽な迷惑行為ですが
本人から見れば被害者の正当な抗議なのでしょう

本来のニーズは安心で快適に走行すること、目的地に行くこと
自分自身の安寧や尊重されたいというニーズもあるかもしれません
ですが相手への怒りから、処罰と断罪が目的になってしまいます
暴力によって一時的な怒りは収まるかもしれませんが
本来のニーズが満たされることはありません

私たちは日常、本来のニーズを意識することは稀だと思います
本来のニーズが何か明確でないのに
相手がそのニーズを満たせないのは無理もありません
しかしそれが理解できずに相手を責めることもよくあります


あなたが私に怒りを露わにしたとき
私によく言いましたね
「謝れば赦されると思っているんでしょう」って
赦して欲しいから謝っているんじゃないと言っても
あなたは納得しませんでしたね

今なら納得できないのは当然だと理解できます
あなたのニーズは私が謝ることではなかったのですから
あの時のあなたのニーズを満たす自信は
正直今でもありません
ただ、どうすればあなたのニーズを満たすことができるのか
訊くことはできると思います


手紙1−4に続きます。











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