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毎日世界が生きづらいけどあなたといたい

【読書と今の気持ちの記録】

📚 毎日世界が生きづらい
👤 西宮真冬

小説家を目指す彼女と会社員の彼。
夢を叶えない私と夢を語らないあなた。
それでもあなたといる理由について、
2人の生活を描いた小説です。

仕事のストレスで彼が鬱になって。
小説家になるという圧で適応障害になる彼女。

雄大が不機嫌になり、美景もまた、それで不機嫌になる。悪循環だった。ーーちょっと寝る。美景がそう言って寝室に籠ると、雄大も不安定になった。間違ったことを言ったつもりはないけれど、伝え方を間違えたかもしれないと後悔した。美景も寝たい訳ではなく、機嫌の悪い雄大と離れたいのだと分かった。そしてきっと、放っておいて欲しいのではなく、仲直りしたいと思っていることも。

大事な人が鬱や適応障害で苦しんでいる中で、
器大きく接したいけど、こちらの器も小さくて
できないことに、ついイライラとぶつかって。
もっと苦しめて。申し訳なくなる。
だけどこちらの余裕もなくて。
そう打ち明けたところで、困らすだけで。
どうしたら良いか分からなくなって、
1人で泣くしかできなくて。
そう思っていた中で、少し救われた。
自分が小さいだけじゃないんだって。


こんなに近くにいるのに、夫を遠くに感じる。
ーー夫は、今、幸せだろうか。

お互いに相手が大切で、
相手を想うからこそのすれ違い。
物語として読むからこそ、そう思うけど
本人たちには相手の考えていることなんて
分からなくて。それがまた苦しくなる。

大事な人が遠く感じるとき、
ぎゅーって触れてもらえるだけでどれだけ安心
するだろう。そんなことを忘れてしまうくらい
求めてもらえるとどれだけ救われるだろう。
だけど強制するのは違くて。
このニュアンスが伝えられなくて
また1人で泣くしかできなくなる。



あなたがいるから泣くことも多い今。
だけどあなたがただそこにいてくれる。
それだけで色んなことが頑張れて、踏ん張れて。
あなたがいてくれるだけで救われるから
あなたといたいと思ってしまう。

この本を読んでいてとても苦しくなる。
苦しいけど、なんだか一緒に苦しみを
分かち合ってくれるような世界があって。
救われる。

適応障害、鬱というキーワードに惹かれた
大事な人が適応障害になった
毎日世界が生きづらい

そんなあなたにおすすめです。

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