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マーケの人がfreeeを辞めて、ニートになって、少し後悔して、IVRyに入った話

私とは、IVRy(アイブリー)とは

私とは

私の人生は、いつも行き当たりばったりで、今回も突然IVRyというスタートアップに入社(2023年3月~)することにしました。23番目の社員です。

私です

私はマーケターで、名前は泉山健人(イズミヤマケント)といいます。3年ほど前に新幹線車内でやらかして、Twitterのimpが急増して、Tweetするのが怖くなりw、それ以来世間への露出を控えていました。

前職はfreeeで、freeeの前は、国内のメーカーで販売促進の仕事を4年ほどしていて、freeeではだいたいマーケっぽいことを2016年4月(freeeのARRが7億円くらいのとき)から6.5年ほどやっていました。概ねマーケチームのジャーマネ(マネージャーのこと)として過ごして、最後の1年は新しいプロダクトのBizチーム、PdMチーム、Engチームをまとめた組織のリーダーをしていました。

IVRy(アイブリー)とは

まだ規模はぜんぜん違いますが、「スモールビジネスを世界の主役に。」というミッションの下、スモールビジネスのバックオフィス中心に価値提供しているのがfreee、ミッションは違うけどスモールビジネスのフロントオフィス※中心に価値提供しているのがIVRyです。
※あんまこういう言い方聞かないですが

無職期間の話しと心境の変化

6年半ほどお世話になった前職のfreeeを2022年の9月末に辞めてからは、仕事はほぼせずに過ごしていました。

家族と旅行に行ったり、子どもと遊んだり、今まで放置していた自分自身の健康問題について考え生活習慣を改めたり通院したり、簿記の勉強をしたり、アーニャ、デンジ、満島ひかりとタケルの恋にハマってみたり、ゼルダBotWをやり直したり、していました。

freeeを辞めた理由の1つが、小さい子ども達と過ごすことと、スタートアップの第一線で働くことの時間的・マインドシェア的バランスがうまく取れないことでしたが、freeeの仕事がすっぽりなくなると、当たり前ですが、想像以上に手持ち無沙汰になりました。

そんな折、たまに、freeeのメンバーからの「ちょっと相談乗って欲しい」みたいなオンラインの面談もあったのですが、これが自分の心を大きく揺らします。

省エネルギーで世を忍んでいた私にとって、リソースの総量的に何桁も違うような大きな奮闘をしているfreeeの人たちが在職時以上に輝いて見え、かつ「自分ならこうするな、すぐやりたい」みたいな思いも渦巻き、スタートアップに戻ろうかなと、ぼんやりと思いました。2022年の年の瀬くらいのことでした。

しかし、普通にスタートアップに戻ると、上述の「小さい子ども達と過ごすことと、スタートアップの第一線で働くことの時間的・マインドシェア的バランスがうまく取れないこと」が再現します。それについて持て余した時間を活かして、何度も考えましたが、想像以上に手持ち無沙汰な状況、それを埋めるために無難な目標を設定し、無難にクリアしていく状況よりは全然いいなと思うようになっていました。freee退職時には持っていた本気で数年は隠居しようという思いは、呆気なくゴミ箱行きです。

無職生活の先輩達(freeeにはなぜか無職経験者が多いw)からの「社会との関わりがなくなることが一番心に来る」という忠告が、想像の10倍くらい早く、その通り現実になってしまいました。

freeeの行動指針の一つに、「アウトプット→思考」という、とりあえずアウトプットしてから、考えようというものがあります。何も考えずに突き進んでしまう悪癖の言い訳としても使い勝手が良いので、大好きな価値基準の一つです。結構時間かけて考えたり相談したりしたつもりでしたが、振り返れば、freeeの退職すらも、アウトプット→思考気味にやってしまったのは、さすがに浅はかだったかなと反省しています

しかし、「アウトプット→思考」の本領は、言い訳としての使い勝手の良さ以上に、思考して、次のより良いアウトプットを出すという未来志向なところです。せっかくfreeeの退職という珍しいアウトプットしたので、freeeでは得られないことを次にやろうと思いました。

就活、そしてIVRyに決めたワケ

職務経歴書とか作るのが面倒だったので就職活動が久々すぎてやり方を忘れてしまったので、とりあえず、ある程度スキルレベルとか経験とか性格とか分かってくれているfreeeの卒業生とか、freee時代にマーケの相談や業務委託発注をしてくれたスタートアップなどのツテに、「オフィスに遊びにいっていいですか?」という連絡をとっていきました。IVRyもその中の一つです。

ここからは、一気に飛んで、IVRyに決める理由であり、この記事が隠すことなく採用目的であることからすると、一番読んで欲しい部分です。

freeeでの経験が活かせる

IVRyもfreeeも、B to B SaaSプロダクトの開発・販売が主事業で、メインターゲットがスモールビジネスなので、freeeで経験したことの多くが活かせそうだし、そもそもSaaSにもスモールビジネスにも愛着があり、長く続けらそうと思いました。

マーケティングという自分の業務ドメインの知見が活かせる

IVRyは、今は電話の領域の課題を解いていますが、マーケをやっていると発信側としても受信側としても未だに電話は重要なチャネルです。ファネルの前半でも後半でも嫌でも電話が登場します。この領域(電話)、および周辺領域(問い合わせ、顧客管理など)は、ドメイン知識が、少なくともfreeeの会計・労務よりはあるので、顧客の痛みが直感的に理解できます。ここでは、もう少し熱い思いを持って書きたいことがあるのですが、freee・IVRyでの外部未公開の情報が含まれるので、詳しく書けないのが残念です。

過ごしやすいカルチャー

結構freeeに似ているなあという感じです。みんなテキトーな時間に来て、テキトーに帰る、やることはやる、チームでプロジェクトを進める、という感じです。従業員の自律自走精神とアカウンタビリティをよりどころとする自由なカルチャーで、過ごしやすいなあと思いました。何事もチームで進めるにしても、ベタベタと必要以上に群れをなしていない感じのさじ加減も合っていました。
また、freeeではアソビゴコロと、IVRyでは Work is Funと呼んでいる何でも面白がるみたいなカルチャーも似ていて、とりわけIVRyはまだ規模が小さく職種の垣根なくみんなでワイワイガヤガヤ面白がってます。

この記事の特徴的なサムネをSlackにあげたら、Engの人により秒で作られた雑コラ

採用スタイルがスゴイ

いろいろ差し障りそう&競争力の源泉だろうので、詳しくは書くのを自粛しますが、入社決定までのフローで、驚くことがたくさんありましたw
また、私が入社を決めたあとも、次々と新たな視点をもたらしてくれる老獪な人たちが次々参加していて、とても刺激的です。
最近は、昔近くで一緒に仕事をしていた元freeeの人たちが立て続けに業務委託で参加していて(驚くほどのの偶然で私がリファラルしたわけではありません)、オフィスで会うと、日々同窓会的な楽しさもあります。
この調子なら、今後もどんどん自分たちより優秀なメンバーをたくさん採れるだろうし、そういう環境を作るのも、そこで働くのも楽しいだろうと思いました。

オフィスに通いやすい(かなり私特有の理由ですが)

いろいろあって、私はグンマーに住んでいます。IVRyは新御徒町にあるので、通勤時間という意味でも、満員電車に巻き込まれないという意味でも、グンマーから通いやすいです。高崎(グンマー)→上野は新幹線、上野→オフィスはLUUPで通っています。

IVRyの立ち上がりの経緯が、アウトプット→思考

この記事は、freee在籍時代に読んで、その頃新規事業の担当をしていたということもあって、また自分が将来起業することがあるなら、このパターンが合ってるなと思いブックマークし、何度も読んだ記事です。

2019年の終わりから「1ヶ月に1つサービスをリリースする」という時期を経て、生まれたサービスがアイブリーです。それまでに生まれたサービスの中でも(アイブリーは)明らかに初速の反応が違く、「コレは絶対いける!」と思って、この事業にドライブをかけることを決めたのが経緯です

「(新規事業は)どれだけ考えても、あまり当たらない」7番目のサービスでヒットを生んだ、ニュースタイルな起業家の発想を問う。株式会社IVRy奥西亮賀【起業インタビュー179回目】

IVRyは、まだ小さいスタートアップなので、これから色んなHARD THINGSが必ずありますが、このマインドのCEOの下なら、どうにか乗り越えられるなと思いました。

発想→実装が強い、まだ小さいのにメンバーが十分強い

これがいちばんの決め手です。長いです。初めてIVRyのオフィスを訪れた翌日、面白そうだったので朝から夕方まで用もなくアポ無しで遊びにいきましたw

その日は、ブレストに参加したり、マーケの人と1on1したり、オフィスのある新御徒町を探索したりしましたが、この日に、自分の中では、IVRyにフルコミットしようと決まりました。

そのブレストはマーケターなら避けては通れないSEO(Search Engine Optimization)の話しだったのですが、ホットペッパービューティー(※CEOはじめ、社内にはリクルート出身の人が多い)のSEO的強さの源泉の振り返りを原点にしてはじまっていきます。

過去の自分のSEO系のミーティングでのファシリテーションが非常に恥ずかしくなりました。検索ボリュームがうんぬんとかそういうマーケに閉じたテクニカルなところドリブンでなくて、どうやって、勝ちやすい構造を作るか、実社会を変えるかという、大胆不敵な発想でブレストが進みます。新規事業のブレストではなくて、SEO施策のブレストで、これだから、発想のスケール感の違いに感銘を受けました。

ブレストの序盤こそ、コレ、自分の経験とあんまりフィットしていないし、入っても全く歯が立たないかもと思って、無力感を覚えました。ただ、アイデアを出しまくることは昔から得意なので、脱線しながらアイデアを吐き出し続けると、一緒に参加しているPdMやエンジニアやマーケターの人達が、拾ってくれて、実装の技術的裏付けとか、似ていることをやっている他社サービスの状況・実績の確認、アイデア検証方法の立案などなどをその場でやってくれて、その場で筋の良さそうなものがスクリーニングされ残り、Next Actionに落とし込まれていきます

freeeでも似たような局面は幾度もあったのですが、私のストーリーテリング能力や、技術力が低い・または無いせいで、実装に漕ぎ着けないものが、過去にたくさんありました(ごめんなさい)。これは、個人的にはとても辛い経験で、しかも具体的に解決できるイメージが全然ありませんでした。振り返ると、キャリアの悩みだったなと思います。

一方、IVRyでは、同じブレストの中の脱線で私が出した意見が、たった1週間で、実装されて世に出ているもの(ちょうどよくサムネに私の名前が出てる以下記事参照)まであります。サービスがまだ小さいとはいえ、発散→取捨選択→開発&QAが速すぎてまじでビビります。

freeeでは、マーケチームのジャーマネ(マネージャーのこと)として過ごすことが多かったのですが、ジャーマネとして及第点を出し続け、良くも悪くも想定外のアウトプットを出すということがあまりありませんでした。

大胆不敵な発想で市場に変革をもたらしたいみたいな野心を持ちつつ、アイデアを出してもなかなか実装までは漕ぎ着けず、実際にやっていることは論理的に正しい判断を積み重ね、自分自身の成長ではなく、メンバーの成長に依存して、無駄なく無難な成果を得るということばかりでした。

こんなんでいいのかというセルフツッコミが常に頭の中を渦巻くも、それよりも強い自分自身への諦観が勝る状況でしたが、IVRyのブレストに参加して、一気に諦観が溶けて、周りの支えを得ながら、大きく考えてアウトプットして改善するというのを繰り返しながら、またスッと成長していけそうだし、それが社会のためにもなるだろうと思えました。

初回訪問から数えて3日目の日に、CEOの奥西に、図々しくもオファーレター下さいとメッセージを送っていましたw。リジェクトされていたら、数ヶ月は落ち込んでまた家に引きこもっていたと思いますが、そうはならず無事このnoteを公開&社会復帰できて嬉しいです

ここまで、非常にハッピーな入社を迎えてそうな感じですが、どんな仕事もだいたい今回記したようなブレストとか着手前の妄想がまずは一旦のハイライトで、これから、げっそりするほど地道で嫌になるめんどいことたちが、私を待っています。初心を忘れず、アウトプット→思考で頑張ります。

終わりに

freeeの人や元freeeの人が、今回の私のスタートアップへの再就職を力強く支えてくれました。最初に、IVRyを紹介しれくれたのも、freeeの人でした。また普通に業務をやっていて私が示唆しなくても別のところからfreeeの○○さんに聞いてみよう!みたいな話しもたくさんあって、自然にその分野の有識者としての第一想起とれてて、すごい会社だなと思います。freeeにはとても感謝していて、今も多くの人におすすめできる会社です。

私も感謝するばかりでなく、顧客はもちろん、全てのステークホルダーから、たくさん感謝されるIVRyを作ることに邁進して参りたいと思います。

IVRyにご興味を持って頂いた方は、採用ページ見ていただいたり、カジュアル面談の応募していただいたり、お願いします!

また、IVRyでは毎月Office Open Dayを設けて、従業員の友人知人を中心に外部の方をオフィスに招いています。今月も2023/3/23(木)に開催予定なので、とりあえず遊びにいってみようと思う方いたらFacebookとかLINEとかで連絡ください!


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