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スター・ウォーズの30年を振り返る(00年代編)

90年代編に続いて「エピソード1」公開後の2000年から2010年の出来事を振り返ります。基本的に私の記憶と手元の資料、ネットの一次〜二次情報をまとめたものなので正確性は保証できかねます。掲載のタイムラインの画像は一部項目を省略しています。フルバージョンは文末のPDFを参照下さい。
カノンのスピンオフ作品についても省略しています。別の記事を参照下さい。

「エピソード1」以降も小説での世界の拡張は続きます。この時代は翻訳版も頻繁にリリースされていました。「ニュー・ジェダイ・オーダー・シリーズ」は旧三部作の物語の二十数年後、第三勢力の侵攻によってかつての共和国と帝国が手を組んでこれに立ち向かうというものでした。

この頃は私は「鉄騎」やアニメ誌の連載なんかの仕事をしていましたが、駆け出しだったので色々失敗もしてしまい、とにかく貧しくて「スター・ウォーズ」に全然お布施する余裕が無かった時期でした。ファインモールドのプラモデルはXウイングだけしか買えずファクトファイルも購入継続できず中途半端に終わったり。
そういう悔しさでメカの仕事は諦めてしばらく広告関係の仕事で食べてました。

スローン三部作の頃から気になっていたのは、原作者のルーカスがどの程度スピンオフに関与していたんだろうかという事です。

小説やコミックの設定やキャラクターに対して否定的なコメントをしたり、新三部作では一部のスピンオフの設定を無視したり、パダワンやミディ・クロリアンなど全く新しい概念を持ち込むやり方などからスピンオフ作品はあくまで映画作りのための資金源あるいはアイデアコンペのようなものでしかなく当初から自身が積極的に関与する映画(映像作品)こそが正史であってスピンオフは管轄外の別の世界線という認識だったのではないかと個人的に考えています。カノン・レジェンズの仕分けもこうした慣例に基づくものだったのだろうと当初は歓迎派でした。

一方で映画世界の追体験が核であるゲーム作品は映画に近いものとして受け止めていました。新三部作以降は当時の第六世代ゲーム全盛と重なりつつ「銀河内戦」や「クローン戦争」をテーマにした作品が多数作られ、体験として楽しめたのですが新三部作世代のファンはそういう方が多いのではないでしょうか。

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「シスの復讐」以降はルーカスの「6作で完結」発言により「祭のあと」感はありましたが、今振り返って俯瞰してみると現在にも続く壮大な「クローン・ウォーズ」の構想が水面下で進めてられていた時期だったのでしょう。

しかし当時はスター・ウォーズが以降はアニメを中心に展開してくことに正直なところ抵抗も大きく、私自身スター・ウォーズから少し距離を取っていた時期ではありました。子供も生まれたばかりで仕事バリバリやってた時期でもあります。この頃はゲーム関係の業界にいました。「無限航路」とかですね。

この頃の想い出としては、出張先のロンドンで「The Exhibition」の巡回展に行く機会に恵まれたこと。ウェストミンスター橋そばのカウンティホールという歴史的風情ある建物が会場で、地元の学生がジェダイローブを着てボランティアスタッフとして参加しており、あたかもジェダイ聖堂にいるかのような感覚を体験できました。日本でも展示会色々ありましたけど、あの雰囲気は格別でした。
そのあとでセレブレーション・ジャパンがあって、また熱が上がってきて「クローン・ウォーズ」を見てみようじゃあないかとなり、ズルズルと沼に引き込まれていくのでした。

10年の振り返りと合わせて90年代以降は「特別篇」「新三部作」「クローン・ウォーズ」「ディズニー」という時代区分ができるかと思います。「特別篇」の前後は「小説」「コミック」がスピンオフの主でしたが「新三部作」と「クローン・ウォーズ」の時代は「ゲーム」も物語の要素を持って盛り上げに貢献し、最近は「ドラマ」や「アニメ」など映像作品自体が多数作られ、スピンオフ作品間のクロスオーバーも盛んに。作品によっては本国と時差無しで公開や出版に立ち会えるという実に良い時代になったなと思います。惜しむらくは原作者ルーカスが前線から退いている事ですが弟子のフィローニに期待ですね。「弟子に期待しすぎると裏切られるぞ」とはヨーダの台詞ですけれども。

こちらはこれまでの振り返り記事で用いたタイムラインです。

更新: 2023-04-19 1970年から2023年4月までの内容に変更

何かの間違いでこの記事を見つけてしまった新規ファンの方は「へえ、こんな事があったんだな」程度で流して下さい。ただの個人の振り返りです。私も70〜80年代のスター・ウォーズ事情は詳しく知りません。
歴史に囚われたり、先々の事を不安視する先輩ファンは無視して、どうぞ今のスター・ウォーズに集中してください。


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