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すべての経験はUXにつながっている

と、思う。
よく「今はUXデザインと関係のない仕事をしているから、UXデザイナーになれるか心配」「異業種からUXデザイナーへの転職は可能なのか」と聞かれることがあります。

まず答えから書きますが、可能です!!!!!
そしてこの記事は、NOT DESIGN SCHOOL Advent Calendar 2023の18日目です。

UXデザインとつながったわたしの過去

わたしは高校生、大学生のときに飲食店のバイトをしていました。バイトの中のひとつはフグ料理屋さんで、単価も高くてサービス料もとるところだったので接客についても厳しく指導されました。そこから、どうしたらお客さんに楽しんでもらえるか、ということを考えて行動するようになったと思います。
そして、自分がお客さんとして飲食店に行くと「なんでこのメニューはこんなに見づらいんだろう、自分ならこうするのに」とか「明らかにお皿が汚いのになんで交換するか聞いてくれないんだろう」とか「予約システムがわかりづらくてどこに並べばいいのかわからないのに、どうしてこのままにするんだろう」などと考えるようになりました。
働く側としては、店内の導線が悪くてバイト仲間と追突事故を起こしたり、遠回りしないと料理が提供できなかったりする空間にもストレスを感じていました。
もしかしたらこの頃から、こういう問題を解決する人になりたかったのかもしれません。

ぽんこつだったけどプログラマーだったことが功を奏して、アプリディレクターになってから「ルーチンワークに時間をかけたくない」という問題を自分で解決したくて、Google SpreadsheetとAPIを駆使して毎日アプリのダウンロード数やユーザー数を自動取得してGoogle Spreadsheetに一覧で表示できるようにして、自分なりに解決策を常に模索していました。
究極なめんどくさがりなので、問題が自分のまわりにたくさんありすぎて解決方法をいつも考えているから、ということもこの行動に拍車をかけてくれていたのでしょう。

前回の記事で「Shibuya UXというイベントでUXデザインに出会えた」と書いたのですが、ちょうど同じ頃に、たまたま友達に連れて行ってもらったバーの隣に座った人と話す機会があり「お仕事はなにをしているんですか?」と聞いたところ「街をデザインしています」と言われたことを今も昨日のことのように思い出します。
↓前回の記事

わたしはそのときにかなりの衝撃を受けました。「街ってデザインするものなの!?」と。勝手にスーツを着たえらいおじさんたちが「緑が少ないからここに木を植えるべし」とか「よっしゃ、人集めたいからラゾーナ川崎作っちゃお」とかみたいな感じで作られているのが、街だと思っていたからです。

そして、そこでわたしは思いました。
「UXデザインって、要はユーザーのことを考えたデザインだから、別にそのアウトプットがWebデザインやモバイルアプリじゃなくてもいいんだ」と。街のデザインも、街に住んでいるユーザーを対象とするUXデザインなんじゃないかと。
(ちなみにこの方が「UXデザイナー」を名乗っていたかは知らない)

それからわたしはずっと「いつかはWebサイトやモバイルアプリじゃないデザインをしたい」という夢があり、それをUXデザイナーとしての最終目標としています。もしかしたら違う肩書きになるのかもしれないけれど。

異業種からUXデザイナーを目指すこと

わたしは異業種からUXデザイナーを目指す方がとてもうらやましいです。
無いものねだりなのだとわかっていますが、わたしは10年以上前にIT業界に入りUXデザイナーを目指し、それ以外のことはほぼわかりません。

わたしが今「病院で使う機械のUXデザインをお願いします」と言われたら、まず病院の仕組みについて、使う人(先生、看護師さん、患者さん)について、その機械について、すべてリサーチする必要があります。
でも例えばあなたが医療従事者だとしたら、少なくとも病院の仕組みについては知っているかもしれません。もしくは、この機械が必要な先生については知っているかもしれません。
「保育園で園児が使うアプリのデザインをお願いします」と言われても、保育園の仕組みを知り、先生を知り、園児を知り、親御さんを知る必要があります。保育園でこれまで働かれたことがなくてもお子さんがいて、保育園を使ったことがある方もわたしよりは保育園について知識があるはずです。

これを読んでくれているあなたがUXデザイナーになるにあたり、あなたの過去が無駄になることはひとつもないのです。
もしあなたがこれまで働いてきたなかで、むしろ働いていなかったとしても「これが不便だな」「もっとこうすればいいのに」「なんでこうなっているんだろう」と思った経験があれば、それはひとつプラスポイントです。

そしてNOT DESIGN SCHOOLのメンターに

わたしはUIが得意なわけでもないのに、NOT DESIGN SCHOOLのもちさんとひろきさんに「メンターをやりたいです!」と連絡をしたときに快諾してもらえました。
同じように生徒さんを持ちメンターをしている皆さんはデザイナーとして特化している部分も異なり、その多様性を受け入れてくれるところがとても心地よいです。
異業種からWebデザイナーになろうと努力しているみなさんを、もちさん・ひろきさんを始めとしたメンター陣で超サポートしていくので、今後のNOT DESIGN SCHOOLの動きにも注目してくださいね。

NOT DESIGN SCHOOLは2023年12月より開講したデザイナー向けスクールです。

【詳細はこちら】
立ち上げ/運営メンバーもちさんの想いやスクール概要について
https://note.com/makko/n/n1321460e3381

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