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卒業おめでとう

3月は卒業のシーズンだったね。
書きたいと思いながら、なかなか更新できず気づけば4月。。
日付を3月に変えればいいやと思ってたけど、noteって投稿した日付を変更できないのね(泣)

この3月、今年もたくさんの子が、新しい世界へと飛び立っていった。
この季節を迎えると、これまでの1年間の苦労や悩みは吹き飛んでいく。
晴れやかな子供達の顔を見ると、その全てを経験させてくれてありがとうという気持ちになる。
そんなこの仕事がやっぱり好きなのだと思う。

今年の卒業生には、私の思い入れのある子が一人いた。
中1の時から、個別授業の担当として英語を見てきた。
中3からは、私が集団授業に入ることが増えて、他の先生にお任せすることも多かったのだが、その様子はずっと気にかけてきた。

寝てしまう。
単語が覚えられない。
やる気がない。

定期テストで取ってきた点は、7点。

本当に
どうしたら、寝ないだろう。
どうしたら、単語を覚えられるだろう。
どうしたら、英語楽しいと思ってくれるだろう。

と、ずっと考えていた。
本当にずっと。

たくさん調べた。
いろいろな先生に相談した。
なにかアドバイスをもらっては試した。
でも、なかなかピッタリとこない。

彼にあう方法があるはずと、試行錯誤した日々。
正直、何度諦めそうになったことか。

でも「私が諦めた時点で、その子はもうそれ以上絶対に伸びない」
そう言われたのだ。
本当にその通りだと、地道に寄り添ってきた。
というか、寄り添うことしかできなかった。

そしてある日彼が、55点を取ってきた時。
私はこっそりと泣いてしまった。
彼にとっても大きな自信になった、一つの転機だった。

先日、無事第一志望校に合格した彼が、高校準備の課題をしている姿を見て、出会ったばかり頃のことを思い出していた。
とても感慨深かったな。

もう彼は
寝ないし。
単語書けているし。
過去分詞まで使い分けてる。笑

英語はまだ苦手だし、好きじゃないらしいけど、あの頃から大きく成長した彼がいた。

どんな勉強法が彼にとってベストだったか、正直未だによくわからない。
でも、意外とそんなものなのだ。
魔法の方法なんてないのだから。
そして、彼にした勉強法が、次の子にも有効であるかどうかもまた別の話。

ただ、
「こちらがこの子はこの程度だろうと思ったら、そこまでしか伸びない。
 でもこの子は必ずもっと上に行けると思って指導すれば、それに応えてくれるものだ。」
そう上司に言われたのだが、それは本当に真実だと思う。

もちろんこれは、こちらの勝手な期待とは別物。

期待じゃなくて、必要なのは信頼かな。

親としても同じ。
「うちの子は〇〇だから、できなくてもしょうがない」
「うちの子なんて」「この子はこの程度で十分」
そう勝手に、子供の限界を決めてしまっていないかと、私自身を時々振り返り反省する。

卒業おめでとう。

そして3年間一緒に勉強してくれて、心からありがとう。

顔見せに来てくれたらいいなぁ。
きっと来ないだろうなぁ。笑

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