見出し画像

最後を歩いていたボス猿!

大分前の話だが、蝶ケ岳から三俣に下るとき、
猿の一群と遭遇したことがある。

急勾配の山道が終わって、
緩くて幅の広い道をダラダラと下っているところだった。

我々は猿の後を追うような形だった。

全部で10頭ちかくいた猿の群れの最後を歩いていたのは、ボス猿だろう。
身体も一番大きかった。

ボス猿は、他の猿から少し離れていた。
群れを先に行かせるために、わざと離れていたのだと思う。

そして、時々我々の方を振り向き、警戒しているようだった。
我々も追いつこうとはしなかった。

10分位経って、猿のむれは右手の林の中に消えていった。

ボス猿は、群れを守るために一番最後を歩いていたのだと思う。
これは責任感だろう。偉いものだ。

権力を自分のために使う人間界のボスと、群れを守ろうとする猿のボス。
どちらの方が責任感が強い?

猿の方がずっと立派ではないか!