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<仕事術>山ことばを解説した名刺がバカウケ!

山に登る人たちの間だけで使われる言葉があります。

全部を知っているわけではありませんが、例えば、悪天候などで動けないときに「沈殿」、腹が減ってバテルことを「シャリバテ」と言ったりします。

霧のことを「ガス」、霧が出てくることを「ガスる」というのはごく普通に使われます。

そして、多分一番普通に使われると思うのは「キジウチ」。

この由来は猟師が雉を撃つときの格好に似ているからと言われますが、
要するに「うんこ」のことです。

そこから言葉が発展して「オオキジ」(うんこ)、「コキジ」(おしっこ)、「水キジ」(おしっこ)、「カラキジ」(おなら)という言葉も生まれています。

ただし、これは男性の場合で、女性の場合は「お花摘み」と言います。

山に同行した女性に「私、お花摘みに行ってくる」と言われても、
「手伝うよ」なんて言ってはいけません。

自分の名刺に、このキジウチを解説した文章をいれたら大いにウケたことがあります。

当時のその名刺は二つ折りになっていました。
つまり4ページあったんです。長い♪

1ページ目に会社名と自分の役職名、個人名など。
最後の4ページ目に自分の趣味とか、やりたいこととか、座右の銘とかを印刷しました。

二つ折りの名刺なので、名刺を開くと2ページ目と3ページ目がつながって出てきます。

そこに学生時代の山の経験を書いたんです。

今残っている名刺をみると、
2ページ目と3ページ目の上段にお客様へのメッセージが書いてあって、
次にこんなことが書いてあります。

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失敗談:
学生時代の話。吾妻山に登った時、笹ヤブでキジをうった。
蚊が多くてお尻を刺されるので、あわてて立ち上がったが、
その時、笹がはねて自分のキジが飛んできた・・・。

教訓:
笹ヤブでキジをうつときは注意しよう。

註)キジうち ・・・ 山言葉で「うんこ」をすること。

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こんなに長い名刺を出す人は滅多にいない。
しかし、意外に多くの人が名刺を開いて読んでくれます。

そして、次に爆笑。
初対面でも話が弾むんです。

名刺の交換なんかしても、すぐに忘れられるし捨てられる。
だったら、こういう名刺を作ってみたらどうだろう。

自分で印刷すれば良いんだし、顔を印刷すれば憶えてもらえます。
営業マンならやってみたら!