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若いと言われると、焦る。

2020.3 22歳

「皆さんは今、おいくつですか?」

年齢を聞かれて嬉しい人と嫌がる人がいる。それは単純に、年齢だけの問題なのだろうか。その反応には、年以外の要素つまり、年相応の生き方をしているかどうかが深く関わる気がする。

僕の場合は別に嬉しくもないし嫌でもないんですが、なんだか心がソワソワする。その原因は多分、僕が「若い」からだと思うのである。

【若いだけの自分に気づく】

「君、今何歳なの?」
「22です」
「あら若いね!」という感じ。

22歳になるとあまり言われなくなったけれど(大学では最上級生だし)、10代の頃は本当によく言われた。19歳の時に初めて一人旅をしたときは、「若いね!」の流星群が落ちてきた。

「この宿に宿泊されたお客さんのなかで、史上最年少だよ」と、2回言われたことがある。当然若いと言われるためには、自分より年上の人が多数を占める環境にいる必要がある。

つまり、自分より人生経験を積んだ大人たちを前にして、何もできない自分を突きつけられる

【年下が迫る危機感】

毎年、夏を賑わせる高校生のビッグイベント・甲子園。たとえ野球をみる習慣がない人でも、自分の都道府県の調子が気になったりするだろう。

身体がムキムキな人とかが超速球を投げていたりインタビューにハキハキ答えてたりすると、すごいなと思う。

そして改めて考えてみると、彼らが高校生であることに気づく。

大学生になった僕は思う。ああ、僕は彼らの「年上」になったのだと。

もし自分の子どもが高校生ならば、「ああ僕は彼らの親世代になったのだ」と感慨にふけるんでしょう。

年上には若いと言われるけど、着実に自分は若くなくなってきている。いや、自分よりも若い世代が迫ってきている。そうやって次第に、「焦り」を感じるようになっていく。

【早く何者かになりたい】

「若い」と言う。それは「通常その年齢ならこんな感じだ」というイメージと本人の姿が異なるという意味だ。

つまり、その発言の背後には必ず比較がある。だから「若い」という発言は、他人を意識させる言葉でもある。

「若い」と言われるうちに、何かをやりたい。でも別に、やりたいことがあるわけじゃない。そんな特殊な使命感をもつ若者が増えていくわけだ。

【若いうちにすべきこと】

ハウツー本の定番タイトルの定番。しておくべきことって、人によって違う。やりたいことやなりたい自分があり、その目標を達成するための手段がある。それならこのタイトルもまた、「比較」の上で成り立ってる。

だからしておくべきことを探す前に、「自分がやりたいこと」をみつける必要がある。やりたいことがないという人はこちらの記事もどうぞ。

でもたしかに、若いことは良い。

僕が大好きな本、『青春の門』の挑戦編にはこんな言葉がある。

人間には三つの時期がありますね。若いときと、成熟した時代と年老いた時期。若いあいだは失敗しても平気です。立ち直るエネルギーがあるからです。だから、青年は迷ったらどんどん動けばいい。あっちにぶつかったり、こっちにぶつかったりして道を発見する。

僕も大学に入学したばかりの新入生をみたら「若いね!」って言いたくなる。自分よりも若い人をみると、その可能性がキラキラしてるのを感じる。まだ何でもできるじゃんって。

もし今若いと言う人がいるのなら、その人は自分の可能性に期待してくれているんじゃないかと思う

何かをしなければいけないと焦るけど、なにをすべきかわからない。

そういうときは、ありあまるエネルギーを自分の人生にぶつけて、どんどん動く。あちこちにぶつかりながら道を発見していこうじゃないか。

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