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音大への道 パート6

写真は熊本に移住した当初、地元のテレビ番組の取材を受けた時のものです。僕が現在住んでいる村ですが、本当に素晴らしい景色です。移住して9年経った今でも、毎日感動します。


頑張っても、頑張っても、なかなか上手くならない中
前沢先生に言われます。


「太田で一番にはなったな」

意外でした。
凄く嬉しい言葉ではありましたが、当時、自分ではそうは思えませんでした。今考えれば、連日の長時間の練習で、急激に腕を上げて居てもおかしくは無かったとは思います。

自分の演奏ってなかなか客観的に見るのって難しいんです。
未だに自分のYou Tube動画見るとミスばかりに目が行きブルーになる。今の自分の腕なんだし、楽しんでくださる方も居るなら、それはそれで良いと割りきれれば良いのですが…。


試験準備の裏技

高校3年になり、夏と冬の国立音楽大学セミナーに参加して、同期の受験生のメンバーが大体わかってきました。参加者は皆上手い人ばかりですが、中でも、素晴らしく良い音な上に安定したテクニックを持つ、明らかに上手な人もいました。


「こんな人達と同級生になれたら刺激を受けれていいのに」

そう思いました。

セミナーに参加して感じたことのひとつが、セミナー期間中はあまり練習が出来ない事です。色々な授業があるし、ホテルでは吹けないし。そこで、大学の近くにある音楽教室の部屋を借りて、夜練習する事にしました。セミナー中、練習不足から、レッスンがうまく行かない問題が解決しました。

これは入学試験の時にも生かせる、と確信しました。試験期間の、サックスの試験のある日までの東京滞在日程、全て教室を押さえる事にしました。

電話をかけると、意外にもすんなり予約出来ました。試験の時に最高のコンディションで吹きたい。その一心でした。毎日時間をかけて基本練習をする事に馴れていたので、試験期間にそれが出来ないのが怖かったのです。


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