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知らない情報を得るための問いを考える

普通の会話で問いを使うときは、ほとんどの場合“自分の知らない相手の情報”を得たいときです。

何を知りたいのか?

初対面なら、単純に相手がどんな人なのかを知るために、プロフィールや普段何をしているのかなどを答えてもらう問いを使うでしょう。

営業担当者なら、一番聞きたいのは相手先の今年度の予算でしょうか。

カウンセラーやコーチなら、クライアントの周りで起こっている事実だけでなく、感情面も知る必要があるでしょう。相手が憧れの人なら、好きなことや嫌いなこと、なんでも知りたいと思うかもしれませんね。

ポイントは、どう問うのか?

さて、このような問いをつくるための要素は2つです。“何を問うのか”と、“どう問うのか”です。

何を問うのかで必要となるのは、知りたいことそのもののです。何が知りたいのかがわからずに問いをつくることはできません。

そして、どう問うのかは、その知りたいことをどのような言葉や言い回しで問うかです。例えば、相手の年齢が知りたいときに、「(あなたの)年齢は何歳ですか?」とそのままの言葉を使うこともできますが「(あなたは)おいくつですか?」という言い回しも考えられます。

少し変化球ですが「何どし生まれですか?」と干支を問うのも選択肢の一つになり得るでしょう。

インタビューなどする人は、知りたいことを事前に書き出したりするようですが、どう問うのかまで、じっくり考えているでしょうか? そのあたりは経験から当意即妙でやっていて、あまり決め込んでしまうとよくない、と思っている方もいるようです。

そこまで経験を積んでいない場合は、問いかたまで考えたほうがよいでしょう。

どんな問いかたを選ぶべきか?

どのような問いかたが適しているかは、相手との関係性や会話の流れや、雰囲気によって変わってきます。直接的な問いを投げてしまったほうが、相手も気負いなく答えられるかもしれませんし、丁寧な問いかたがふさわしい場面もあるでしょう。

ここで大切なのは、同じ情報を得るためにさまざまな問いかたができることです。いくつもの問いかたを考えることができれば、あとはTPOに応じて適していると思われる問いを選べばいいだけです。

問いかたを考える練習をしよう

ですから、ここでは“できるだけ多くの知りたいことを挙げる”ということと、“その一つ一つに最低限3つ以上の異なる言い回しの問いかたを考えてみる”ことを練習していきましょう。

練習のために知りたいこと1つに対して、3つの問いかたができる欄が用意されています。対象は具体的な人をイメージしてもよいですし、一般的なお客様などでもよいでしょう。

まずその対象について知りたいことをできるだけ多く(最低10以上が目安です)挙げて、それから問いをつくっていくというやり方でもいいです。逆に、1人称の一番初めの練習の時のように、まず問いかたのところに5W1Hで多くの問いを書いてしまってから、その問いに対応する知りたいことを書き、それぞれについて残り2つの問いを考える、という順番でもよいですね。

よい問いや適切な問いを求めず、とにかく「そんな言い方はしないよなぁ」というのも含めて、できるだけ多くの問いを書いてみましょう。

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