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「『問う力』が最強の思考ツールである」マガジン

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本マガジンの内容が書籍化決定! 「『問う力』が最強の思考ツールである」(フォレスト出版)として2020年8月9日発売です。 「問いづくりの教科書(仮)マガジン」として行った出版企…
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#カウンセリング

事実や価値観に目を向けさせる問い

問いづくりの教科書(仮)マガジン、30本目の記事です! ♥をくれた皆様に感謝いたします。 今日は2人称の問いの中の、相手に事実や価値観に目を向けさせるための問いについてです。 人は気づいていない事実や価値観を持っている2人称の問いを華麗に使いこなす仕事の一つに、コンサルティングがあります。コンサルタントは問いを使って、今起きていることを白日の元にさらし、さらに隠れた原因を突き止め、根本的な解決策に導きます。 ところが、今起きていることや感じかたをそのまま認識する、あるい

認識していないことを言語化させよう

人には“問われてはじめて意識する”ことや、“問われて改めて考える”ことが存在します。1人称の問いでは、リサーチクエスチョンなどの探究の問いがこれに当たるでしょう。 ここからは、情報という観点で整理したうちの、自分は知っているが、相手は知らない領域と、自分・相手のどちらも知らない領域の問いの領域に入っていきましょう。 まず、自分は知っているが、相手は知らない領域については、問いを使わずにあなたが情報を伝える“指摘”でもよいはずです。それでは、この領域で問いを使うメリットは何