初対面を、考える①【インドア目線】
(写真:モトフサ現代美術館@岩美町)
鳥取の桜のピークは、一瞬にして過ぎてしまいました。
そのピークの時期を教えてくださった、
通りがかりの方にはとても感謝しています、井澤です。
年度が変わったり、
環境や立場などが変わると、
僕は期待よりも、不安を抱いてしまうタイプです。
(ワケあって、まだ鳥取で学生証を持って過ごしていることに変わりはないのですが。)
そして、
新しい人との出会いもあるのも、この季節。
インドア人間ですと、
その場にいる人と
ノリが周りと合うことは
基本的に少なく、
初対面の人とすぐに解け合えるかというと、
僕は、時間のかかる部類に入るでしょう。
ただ、
「類は友を呼ぶ」
という諺もあるように
同じ匂いのする人と一緒にいる場数も、かなりありました。
ただでさえ
自分からは喋らない人から
本音やバックグラウンドを引き出したり、
私見を殺して
ただただ聞いたり。
今は、それがない日でも、
人と会わない日でも
「どうやったらあの人もこの人も、
話の輪の中に入りやすくなるんだろう…。」
「学外で活躍されているあの人は、
相手が話し下手な人でも、乗せるのが上手いな…!」
「この芸人さん、MC上手いけど、実は
めちゃくちゃ考えに考えて話をしてるな…。」
そんなことが
目につくようになってしまいました…。
僕からしたら、
「私はどんな人とも、ノリと勢いで仲良くなれます!!」
…こんな人は、
超人に思えます。(笑)
僕はインドア人間だから、
人よりも考えることでしか
見つけられなかった
逆にいえば、
この身で体感して考えて、今実践している、
(ちょっと、偉そうですが)
初対面の人と話すときの
自分なりの考え方を
出していこうと思います。
1度に書ききろうと当初は思ったのですが
なにしろボリュームが多すぎて、
全4回にわけて、書くことにしました。
僕のように、ノリと勢いでは
初対面の人と話せない・仲良くなれない人に
響けば幸いです…。
(いただいたサポートは、鳥取のアートシーンで活躍されている方々を
応援する際に利用させていただきます。)
初対面を、考える(全4回)
①「自分が話しやすいこと」と
「他人やその場が話しやすいこと」は違う
②自己開示はやったもん勝ち
③初対面だからこそ、「異分野」「わからない」を活かす
④「盛り上がる」=「安心感」
第①回
「自分が話しやすいこと」と
「他人やその場が話しやすいこと」は違う
僕がこんなことを書くようになる前は
学科やバイト等の研修で、
9割以上が初対面の人の場に出るとき
自分が新入生、留学生、鳥取ビギナーetc
相手方を案内する側のとき…
サークルの新歓(新入生歓迎活動家)で、
後輩とお話しするとき…
自分と趣味の合う人、いるかな…。
こんな自分に興味を示してくれるひと、いるかな…。
新入生と話せる◯時間、
自分のなかの話のストックを使って、どうやってもたせようか…
そう、考えていました。
僕が思う
「話上手な人」
のイメージは
自分の持ちネタの数が豊富で、
何分も何時間も話すことができる…
そういう人だと、考えていました。
僕も、沈黙がなくなるくらい
人と話す時は
喋りまくれるようにならなきゃ、
この先苦労するなぁ…
そんなイメージを抱いていました。
しかし、
今の僕の考え方は、この真逆になりました。
さっきの「豊富なネタ論」で
人と話していると、
とある限界がくることに、気づきました…。
失敗談を、3つあげてみたいと思います。
●case1
僕の好きな猫の話をしようとして…
僕「僕、猫が好きでさ、鳥取駅の近くに猫カフェがあるんだけどね…」
後輩「…あ!…すいません、私、猫アレルギーで…。」
僕「あ…ごめんね…。」
●case2
僕の好きなゲーム作品の話をしたくて…
僕「僕は◯◯っていうゲームが好きなんだけど、知ってる人いる?」
全員「…(沈黙)…」
僕「あぁ、知らないか、マイナーな作品だもんね、ごめんね…(泣)」
●case3
知らない世界の人とは、話さないほうがいい…?
僕「高校の時とか、何の部活してたの?」
同級生「フェンシング部で…」
僕「(あ、美術部の僕にはわからない世界だ…
変に話さないほうが良かったかな…)」
(以後、沈黙…)
…上の僕の失敗談、
すべてにある
悪~い共通点があります。
それは
どんな話題で人と話すのかを、
自分の中のネタ・都合onlyで
決めてしまっていることです。
他人と自分とに、
共通の話題があるのは、嬉しいことです。
僕だって、
DEENが好きな人、
鹿島アントラーズが好きな人を見つけたら、
飛び上がるほど嬉しくなります。
大学くらいになると、
地元での付き合いとは違って
特定の分野に興味を持った人が集まりますし
(僕はそうじゃなかったですが…)
部活動やサークルで、
共通の趣味のある人と
出会えることも珍しくないです。
しかし、
僕は年月にすると20年、
今まで考えたことがなかったのですが
たまたま目の前にいた人と趣味が合う、話が合う確率って…
低いのが「普通」
ですよね。
僕でも、その低い確率のなかで
「当たり」が出て、
ノリと勢いで仲良くなった人はいますが
とはいえ、
不特定多数の初対面の人から
自分と趣味が合う人が
現れることなんて
基本的に「奇跡」なのだと
僕は猫アレルギーの人や
アウトドアの人や
僕の知らないゲームやアニメを知っている人たちと出逢って
気づいたんです。
だから僕は話題をチョイスするとき
「相手の中」または「その場全体の中」
から、
アホなほどに目と耳と頭を使って観察して、
話題を選ぶようにしています。
選ぶというより、現場から拾うという感覚が、近いのかもしれませんね。
自分の中の箱から話題を引っ張り出すより、
相手の中や
現場の中にあるものをロックオンして、
それを話題に持ってくるようにしています。
相手の出身地を聞いたり、
相手のお仕事のことを聞くことが多いのは、
このためだと
(勝手に)考えています。
これは自分の中では
「媚びを売る」のではなく、
「相手は何の話題なら響くのか」
を確認するための、
必要不可欠なプロセスなんです。
相手が猫派かどうか
確認してないのにいきなり、
僕の猫の話を聞いてもらうなんて失態、
もう犯したくない…(笑)
自分の知ってる情報より、
相手の知ってる情報・気になる情報のほうが、
確実に、
「共通の話題」になりますよね。
相手の守備範囲が
わかるわけなので、
トークが単発で終わり
沈黙が生まれて
気まずくなってしまうことも減ります。
相手のこともわかっている、
どの話題なら相手との雑談が生まれるのかがわかっている状態なので
その後も話を膨らませやすく、
発展もさせやすくなります。
(もちろんお互いが猫好きなら、そこで発展するに越したことはないですが)
また、1対1だけでなく、
1度に複数人と話さないといけない場合もあります。
その場合、
全員に共通する点を探すのも良いですが
4~5人誰もに合う話題を探すのって、
ちょっとキツい場合もあります。
この場合、時にはおもいきって、
その場全員が視覚でとらえているものや、
(例:天気、出された食べ物、飲み物、名札や名刺)
2~4択ぐらいの、
答えが限られた話題などを
(例:血液型、兄弟の有無、『き◯この山』派or
『た◯のこの里』派)
選ぶようにしています。
僕の経験上、
どんな口数の少ない人でも、
答えの限られた話題を振ると、
何かしらの言葉を返してくれます。
パーティーの主催者が、会の初めに
料理を紹介してくださったり、
「これは◯◯の地酒です」
などとアナウンスしてくださるのは、
「ぜひこれを話題のひとつにしてくださいね」と
僕らをアシストしてくれている
そのためだと(僕は勝手に)思っています(笑)
~第2回に続く~
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