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【鑑賞日記】君があまりにも綺麗すぎて展を観に行った

君があまりにも綺麗すぎて~福田コレクションの美人画~ @福田美術館&嵯峨嵐山文華館

WEBページで展覧会情報を調べていたときに、同タイトルの企画展とは? 2館が同テーマで企画を立てたのか? と思ったのですが、実際には2館でひとつの企画ということでした。サテライト形式だったんですね。そりゃそうか。
企画名からすれば、福田美術館の所蔵品を中心により多くの作品をたっぷりとお蔵出し、という感じでしょうか。
こういう複数会場を上手く活用した企画展の組み立て方は面白いなあと思いました。

冒頭の展示室、上村松園と鏑木清方といった巨匠の作品群から展示がはじまります。両名とも自分が敬愛する画家です。これまでもいくつもの展覧会で各品を観てきたのですが、今回の企画展で展示された作品はこれまで観たことのない作品も多く(というかほぼほぼ初見作品だったかも。若干記憶が曖昧です)、こんな絵も描いていたのかあ、と。
あらたな出会いに驚きと感銘を受けました。

同時代以降の美人画を概括するように、さまざまな作家の美人画名品との出会いがありました。知った作家もいればはじめて知ることとなった作家も、と百花繚乱。バラエティ豊か。そして作風もまた豊か。その出会いがとても楽しい。

そんな満ち足りた企画展だったのですが、図録がなかったことが心残りでした。あらためて見返したい作品も多かったし、本当に図録が欲しかった展覧会だったのですよね。
単に作品を観返すだけならば福田美術館所蔵コレクションの図録でこと足りるのかもしれないのですが、今回の展覧会の企画意図や解説論稿も読みたいからなあ。
この点は残念だったですかねえ。

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