癖あり過ぎ幕末漫画、だんドーン
これは、明治期に日本の警察組織を作る男、
川路利良の物語である。
私の記憶が確かならば
↑
某美食アカデミー主宰風ナレーション
司馬遼太郎先生の小説「飛ぶが如く」の冒頭に出ていた人。
るろうに剣心で「デコ」と呼ばれていた人。
って位しか印象残ってなかった人物を主役に挙げるとは💧
「ハコヅメ」の作者さんが描く幕末ものってどんな感じなん?
って感じで最新刊の3巻まで読み進めて来ましたが、
これ、西郷吉之助(この話では脇役なんだぜ)が「でっかい黒目の空気読めない人」だったり、
藩主の斉彬公が「推しBは一橋慶喜くんで〜す✌️」とダブルピースするチャラいおじさまだったり2話に一度はBL寄りの下ネタぶっ込まれたり、
若き家老、小松帯刀が薩摩藩の汚れ仕事全て仕切っちゃってて
「薩摩名物、賄賂バーン!」と幕府の使者に銭投げしちゃったり、と
すっげぇ振り切ったコメディです。時代背景解説も解りやすく、
あ、作者さんは
いまだに根深く残る藩閥に一切忖度せずに
(特に薩長土肥と会津に触れるのは面倒くさい)
薩摩がやって来たフライングもえげつない事も全部描き切る覚悟だな!
と3巻の表紙の人、大久保一蔵(利通)が久光公に対してやらかした藩の内紛を収める仲直り作戦がもうひど過ぎてひど過ぎて…
それでいいのか⁉️一蔵さぁ。え…久光公、受け入れちゃうのか⁉️
と最後のページで笑い転げました。
小学五年生にいきなり尊王攘夷運動を漫画で説明するには(無茶ぶり)
「お〜い、龍馬」が妥当かと思われますが、
知り過ぎて幕末の各藩の行いに引いてしまったり、
(西郷さぁと慶喜公は私の中の2トップドン引きメンです)
自分、西郷よりも大久保寄りなんだよな。だったり、
幕末戦国ものは食傷気味なんですけど…な大人にはこの「だん、ドーン」オススメの漫画です。
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