イヤシロチとケガレチ
イヤシロチとケガレチ
私たちが把握している、植物をはじめとする生物生育の支配的条件は、太陽エネルギーや栄養素(肥料や水)、酸性・アルカリ性土壌の条件です。
しかし、上古代人は、それらよりもっと大きな支配条件として大地電氣(地のエネルギー)の分布状態というものがあることを直観体覚で明確に捉えていました。それは、生物の「元氣」とか「生氣」とも、あるいは大地の「地力」とか「生命力」とも呼べるものであり、彼らが直感で捉えたその実質、実態を、「イキ」、「イノチ」、「チカラ」というカタカムナの言葉として表現していました。
ここで再度、「イヤシロチ」と「ケガレチ」の意味を明らかにしておきます。
イヤシロチは、
大地電氣(地のエネルギー)が豊富で、
生命力をイヨイヨ盛んにしてくれる土地であり、
ケガレチは、
大地電氣(地のエネルギー)が欠乏し、
そこに行くと元気を取られる土地という意味です。
楢崎皐月は、大地電氣は計測器で測量できる三次元の電氣的な現象である、ということを、カタカムナの文献解読によって突き止め、その実態を探り、生物の生育との関係を究明するために、多くの実験を行いました。
実際イヤシロチでは植物の生育が良く、ケガレチでは植物の生育が悪い結果が出ているわけです。
楢崎皐月は、彼の私設の学会である相似象学会の機関紙、「相似象」の紙面で、次のような興味深い報告も行っています。
楢崎皐月の功績と炭素埋設法
以上の事を踏まえ、楢崎皐月は「植物波農法」を完成させました。他にも「人体波健康法](人間の病気を治し、健康を増進させる方法)や「物質変性法」(物質の性質を良い方に変える、食品の味を変える方法)なども完成させています。
その中で、一般に知られているイヤシロチ化の手法である「炭素埋設法(炭理法)」は、楢崎皐月が提案し、各地で実際に実施されているものです。
炭素埋設法は、建物の建つ土地や農地の地面を掘り込んで損傷電位をつくり、そこに備長炭のような木炭を大量に埋設するもので、炭の出す右巻きエネルギーの作用により、還元電圧を作りだすと言う効果を狙ったものです。
ただ、当時としては画期的だったこの炭素埋設法は確かに一定の成果を上げたのですが、次のような欠点がありました。
エネルギー浄化には大量の炭を必要とする。
地面に直径及び深さ約1メートルの穴を幾つか掘らなくてはならない。
そのためにマンション住まいや、庭の狭い家などでは地面が掘れないために、施工可能な場所が限定される。
イヤシロチ化される範囲が一つの穴を中心として、半径約10メートル程にしか及ばないこと。
炭を使ってある程度の浄化のエネルギーを作ることは出来る。しかし、より高次元の精妙なエネルギーは作り出すことができず、エネルギー浄化能力には限界がある。
引っ越した場合には同じ施工をはじめからやり直さなければならない。
効果に対して施工費が高価である。
炭素埋設法のこの欠点を補うだけでなく、その効果を飛躍的に拡大させたのが、アポロフィルダーを使ったイヤシロチ化です。
以下の2つの記事において、このアポロフィルダーについて説明しています。
(注)植物波農法
以下は(注)として掲載しますので、読み飛ばしていただいても構いません。
楢崎皐月の完成させた「植物波農法」という、新しい農業技術について、若干の説明をします。終戦後の食糧危機を乗り越えるため、国策としての食糧事情を改善するという喫緊の要望がありました。星製薬元社長の星一氏(元参議院議員)は、当時の軍関係の研究グループの頭脳離散を惜しみ、特に楢崎氏に白羽の矢を立て、私的な資金援助付きで食糧事情改善のための研究に従事してもらうように要請を行いました。
楢崎皐月はそれを受けて、身を投じてプロジェクトに参加しました。彼の持っていた視野は、敗戦直後の飢餓状態からの脱却と同時に、将来の食糧危機に備えるという、スケールの大きいものであり、そのために大地エネルギーを改善から始めるべきであるという持論を持ち、その立場から研究を続けました。彼の率いる化成会グループは、大地、大氣の電氣と生物生存条件の関連、地球の氣象条件、植物の電氣生理等を最適に使い、数多くの計測と検証実験を行い、この技術を完成させました。
楢崎皐月が六甲山中で平十字に出会ってカタカムナのことを知ったのは、このプロジェクトを実施している最中の出来事でした。
楢崎は、7,000年の周期で地球表面の氣温分布が入れ替わることを察知していました。しかもその移行の時期は、近い将来に迫っており、その時期には地球の氣温が極端に温暖化、寒冷化する地域が変化して、次の平衡状態に達するまでに、約半世紀にわたって氣象全体が異常バランスを取るという大荒れ状態になることを予測しました。
彼の農業対策は、この氣象の異常バランス時の対策という大きな見地から考えていたことなのですが、構想が大きすぎて当時の人々には理解されず、やむなく「植物波農法」というもっと当時の現状に即した形で発表したものです。それでも異常氣象対策として、あるいは寒冷地域や農作物のできの悪い荒地対策として広く役立つもので、しかも化学肥料や農薬を一切使わずに農業生産を増大させるという、画期的なものでした。ところが、当時の農林省の基本方針である、化学肥料や農薬の一般普及というものと相反するものとして、研究成果は国策から退けられ、提案書類はお蔵入りとされてしまい、残念ながら今日まで日の目を見ていません。
以下、植物波農法について、簡単に説明します。(相似象第7巻より)
植物波は、細胞において固体内外の環境電位(電氣のポテンシャル・エネルギー)の変化により、絶えざる電位変動を起こしている現象のことで、人間で言えば、脳波の現象に当たります。
私たちが科学で捉えている電氣のポテンシャル・エネルギーは、生物体を含んだあらゆる物質の周りに存在する、本質的には宇宙空間に属する潜在的なエネルギーで、その中では常に電氣(電子)が波動的に生成・消滅を繰り返しています。
細胞内のポテンシャルは絶えず変動し、電氣的に電圧変動波あるいは細胞電氣の位相波として現われるため、計器での測定が可能です。
多細胞の植物の一部で細胞位相波が変動すれば、誘電現象により、他の細胞の位相波にもその影響があらわれますが、多くの「細胞からの影響の重ね合わせによって作られる細胞位相波が植物の各部位に現れた波」を植物波と言います。この植物波は、固体あるいは環境の電氣変動に敏感に反応します。この固体電氣変動と環境電氣の関連を追及すれば、植物の生理が明らかになります。
人間で言えば、バイオレゾナンスを研究することによって波動医療が出現しましたが、植物波の考え方は、これと全く同様の考え方だと言えます。
=>(次) カタカムナ人の直感物理とポジティブ/ネガティブ・エネルギー
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