甘い静かな時間 24
ここのレアチーズケーキはとっても美味しい。
私は幸せだー
と思いながらデザートを食べ、きらくんの紅茶を飲みながら、幸せをかみしめていた。
そんな私に
「あやさん、何も話さない、食べるのに夢中になってる」
と笑った。
その言葉に慌てて
「ごめんなさい
あまりにも、ケーキが美味しいのと、きらくんの紅茶に癒されて、幸せかみしめてた」
というと、きらくんはにっこり微笑みながら、席を立った。
そして
「あやさん、この部屋からも外に出れるんだよ」
と、部屋についているテラスを指さした。
そうだ
以前来た時も、レストランからテラスに出れたっけ
と思い出していた。
そして、私に
「行こ」
と、きらくんは手を差し出してきた。
私は彼の手を取って立ち上がった。
そして、2人で手をつなぎながらテラスに出た。
「この間は1階だったけど、上に上がると景色も変わるわね」
といいながら海を眺めてた。
「うん、波の音が心地いいよね」
ときらくんが言ってきた。
しばらく黙ったまま海を眺めていると、きらくんが手を離し、私の肩を抱き寄せた。
私はドキッとしながら彼の肩に頭をのせた。
心地いい
きらくんの息遣いが波音に交じりながら、かすかに聞こえてくる。
やっぱりいいにおいするな
そう感じているとドキドキしてきてしまった。
しばらくすると、
「あやさん」
と言って、私の頬に手を当てた。
私は、ドキドキしていた胸が一気にさらに早くなった。
「あやさん、おれ、あやさんが好きだ」
そう言って、優しくキスをしてきた。
いつもなんでこんなに優しくて私をどきどきさせるの?
やっぱり彼は罪だ
そう思いながら、私は彼の背中に手をまわしてキスをしていた。
いつもより少し熱いキス
彼の舌が私の唇にふれた
私はびくっとなりながら、彼を受け入れた。
彼の体温にどんどん包まれていくようだ。
しばらくして
「あやさん、部屋に入ろうか」
と言ってきた。
私は黙ってうなずいた。
さっきまで食べていたダイニングテーブルの奥に、ベッドが並んでいる。
私はもう迷わない
きらくんが好きだ
そう思っていた。
2人でベッドに横になった時
私を見るきらくんの顔がまだ不安な顔をしていた。
そらそうよね
この間私は彼を拒否して帰ったんだもの
そう思った私は、きらくんの目をじっと見つめて
「きらくん、私はきらくんが大好きよ
きっと、あなたが思っている以上に」。
といって、彼の髪を撫でた。
その瞬間安心したのか、彼は一気に私を包み込んだ
彼は若い、
とっても情熱的
だけどとっても優しくて、柔らかいものに包まれているような感覚
彼の体温が上がっていく
その伝わる体温で溶けてしまいそうだ
私はこの日、彼のすべてを受け入れた。
to be continued・・・
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